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12月10日-03号

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  1. 西都市議会 2019-12-10
    12月10日-03号


    取得元: 西都市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-03
    令和 1年 12月 定例会(第6回)               令和元年12月10日-----------------------------------●議事日程(第3号)                      令和元年12月10日(火曜日)                           午前10時00分開議第1 一般質問-----------------------------------●本日の会議に付した事件 議事日程(第3号)に同じ-----------------------------------●出席議員(18名)       1番  中武邦美君    2番  村上修乗君       3番  山地将生君    4番  濱砂 磐君       5番  米良 弥君    6番  曽我部貴博君       7番  橋口登志郎君   8番  岩切一夫君       9番  太田寛文君    10番  田爪淑子君       11番  荒川敏満君    12番  黒木吉彦君       13番  兼松道男君    14番  北岡四郎君       15番  井上 司君    16番  井上久昭君       17番  狩野保夫君    18番  荒川昭英君-----------------------------------●当局出席者市長        押川修一郎君  副市長       鍋島宏三君総務課長      吉野光史郎君  財政課長      中武資貴君庁舎建設課長   鶴丸 誠君   総合政策課長    吹井伸二君危機管理課長    池澤雄一君   市民協働推進課長  田中尚子君税務課長      那須康朗君   商工観光課長    藪押建治君スポーツ振興課長  緒方賢一郎君  建設課長      金田栄二君建築住宅課長    黒木秀文君   農政課長      伊東功一君農地林政課長    伊藤一博君   生活環境課長    伊達勝宏君市民課長      増井裕之君   健康管理課長    津曲晋也君地域医療対策室長  高橋英夫君   会計管理者     春日部なるみ福祉事務所長    高田一慶君   上下水道課長    横山真一君教育長       川井田和人君  教育政策課長    江川知成君社会教育課長    妹尾康弘君   監査委員      阿萬 浩君監査事務局長    坂本 登君   農業委員会会長   壹岐敏秀君農業委員会事務局長 橋口智俊君   消防長       井上博志君-----------------------------------●議会事務局出席者事務局長      黒木弘志君   事務局次長     沼口 修君議事係長      杉尾博之君   議事係       福田昌泰君議事係       鳥原裕史君                          午前10時00分 開議 ○議長(中武邦美君) これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、議事日程第3号によって進めることにいたします。----------------------------------- △一般質問 ○議長(中武邦美君) 日程第1、一般質問を昨日に引き続き行います。 まず、13番兼松道男君の発言を許します。 ◆13番(兼松道男君) (登壇)おはようございます。通告に従い、質問してまいります。 まず、働き方改革と職員の処遇についてであります。 2016年に広告大手電通高橋まつりさん、当時24歳ですが、が過労自殺した問題は、長時間労働について国民を巻き込んだ議論に発展しました。罰則つきの残業時間の上限規制を定めた働き方改革関連法の成立につながり、国全体で働き方改革が前進する契機となりました。 そこで、西都市役所における働き方改革に関してお尋ねします。 まず、時間外勤務についてですが、1年前、同様の質問をし、そのときの答弁では、常勤職員の平成29年度の時間外勤務勤務時間数について、1人当たり年間約110時間、1カ月では約9時間ということでした。 今回は、平成30年度の常勤職員1人当たりの年間時間外勤務時間数と1カ月の時間外勤務時間数についてお尋ねします。 次に、年次有給休暇についてですが、平成30年度の常勤職員年次有給休暇平均取得日数についてお尋ねします。 関連して、いよいよ令和2年4月1日から施行されることになった会計年度任用職員について、今後の採用スケジュールについてお尋ねします。 次に、コミュニティバスについてであります。 コミュニティバスは、市民、特に高齢者にとってはなくてはならない交通手段です。市からの補助を受けて行う事業の一つでコミュニティバスは運営されています。年間の補助額と年間の平均乗車率についてお尋ねします。 次に、ふるさと納税についてであります。 ふるさと納税県内自治体に寄せられた寄附の総額は、2018年度で約286億円に上るそうです。これは全国7位の額だそうです。西都市も含め、自治体の多くは募集の際、寄附者が子育て、まちづくり、産業振興、首長にお任せなど大まかな使途、使い道を選べるようになっているとのことです。当市の使途の項目と過去3年間の寄附額についてお尋ねします。 4点目ですが、新病院建設・新庁舎建設に伴う諸問題についてであります。 新庁舎建設が先日の起工式を経ていよいよ始まりました。新病院建設、新庁舎建設の費用は約100億円かかる予定です。年間予算200億円程度の自治体が多額の予算を伴う事業を賄うことに懸念される市民の声があります。この声に対して市長はどのように答えられるのかお尋ねします。 最後に、災害対策についてであります。 今年も日本全体で多くの風雨災害がありました。先日の妻南地域づくり役員と議員との懇談会があり、その中で、先ごろの堤防決壊による大災害の報道を受けて、西都市内の堤防に決壊の恐れはないのか、堤防点検をする必要があるのではないかという意見があり、国・県に強く要望していただきたいとのことでした。市長はこの件についてどのように考えられますか、お尋ねいたします。 以上で壇上からの質問を終わります。(降壇) ◎市長(押川修一郎君) (登壇)兼松道男議員の御質問にお答えします。 まず、働き方改革と職員の処遇についてであります。 現在、国全体で推進されている働き方改革とは、1億総活躍社会の実現に向けた労働環境を大きく見直す取り組みであり、その主な取り組みとして、長時間労働の是正、年次有給休暇の確実な取得、雇用形態にかかわらない公正な待遇の確保、柔軟な働き方の実現等が挙げられると理解をしております。 御質問の常勤職員の平成30年度の時間外勤務の状況についてでありますが、1人当たりの1年間における平均時間数は約125時間であり、1カ月当たりの平均時間数は10時間となっております。 次に、平成30年の常勤職員年次有給休暇平均取得日数についてでありますが、平均取得日数は約10日となっております。 また、会計年度任用職員の今後の採用スケジュールについてでありますが、1月中旬を目途に公募を開始し、2月末までには採用選考を終了したいと考えております。 次に、コミュニティバスについてお答えします。 コミュニティバス三和交通株式会社に運行を委託しており、その委託料は、平成30年度決算額で1,493万9,240円であります。また、1便当たりの平均乗車人員については、地区ごとに申しますと、三納地区が5人、都於郡地区が6.7人、三財地区が2.5人、穂北・東米良地区が2.4人となっております。 市内全域で見たときの利用者数は微増傾向にあり、今後も定期的に見直しを行いながら、移動手段の確保に努めてまいりたいと考えております。 次に、ふるさと納税についてお答えします。 西都市におけるふるさと納税の使途項目につきましては、西都市ふるさと振興基金条例により、1、産業の振興に関する事業、2、青少年の健全育成及び学校教育に関する事業、3、保健及び福祉に関する事業、4、その他市長が必要と認める事業、以上4つを使途項目として定めておるところであります。 次に、過去3年間の寄附額についてでありますが、平成28年度が7億6,563万9,992円、平成29年度が6億5,445万6,228円、平成30年度が8億6,253万908円となっております。 次に、新病院建設・新庁舎建設に伴う諸問題についてですが、今後、新庁舎建設事業が本格化する中で新病院建設事業が見込まれることから、引き続き厳しい財政状況が予想されているところであります。このため、新病院建設や新庁舎建設はもちろんのこと、これまで以上に社会経済情勢の変化に対応した効率的、効果的な事業を選択し、事業展開に当たっては、重点的な予算配分と限られた財源の有効活用を図ってまいりたいと考えております。 次に、災害対策についてお答えします。 全国各地で相次ぐ台風などによる暴雨災害を目の当たりにし、堤防の決壊という事態だけは何としても防がなければならないと感じております。 西都市内における堤防決壊の恐れについてでありますが、県は日常的に巡視点検を行うとともに、専門業者による5年に1回の巡視点検を行っております。さらにハード対策として、現在、一ツ瀬川や三財川などの県管理河川の改修工事が進められておりますが、国の示す国土強靱化の考えに立ち、市内全域の河川改修など河川の強化に向け、国・県に対し引き続き強く要望してまいりたいと考えております。 以上であります。(降壇) ◆13番(兼松道男君) ありがとうございました。 それでは、質問席から質問をさせていただきたいと思います。 まず、職員の処遇ということでありますが、この件については、去年のちょうど今議会で大まかな勤務時間外数とか年休の消化率とかそういうのを聞いてきたところです。それをもう少し細かく今回は聞いていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 まず、市長にお尋ねします。 職員の勤務時間の終了時刻は17時15分が定時と思いますが、7時とか8時、19時、20時ごろになっても庁舎に明かりがついております。多分職員が仕事をされておるのだというふうに外から見て感じたところであります。 市長は夕方とか夜まで公務が入っていますので、なかなかそういう状態は見られていないと思いますが、それでちゃんと時間外勤務がついておるのかなと、それともサービス残業かなというふうに私自身考えられますので、このような状態を市長はどのように考えておられるのか、市長の考えをお聞きしたいと思います。 ◎市長(押川修一郎君) 私も夕方からの公務もありますけれども、車を置いて乗用車で帰るときもありますので、今御質問があったとおり、かなり電気がついている状況は見させていただいているところであります。 課によってはやはり公務的に忙しいところもあるでしょうから、残業あたりをしながら市民の皆さん方の負託に応える業務等に邁進をしていただいているものというふうに思っておりますけれども、できるだけ今ありましたとおり、働き方改革の中で、これはもう全庁的にできるだけ早く退庁していただけるような形で今後取り組んでいきたいと、そのように考えております。 ◆13番(兼松道男君) いろんな職場でそういう指導をしていただきたいと思います。 それでは、まず平成29年度と比較をした時間外勤務時間数、それが30年度は勤務時間数が増加しています。その要因についてお伺いいたします。 ◎総務課長吉野光史郎君) お答えをいたします。 平成29年度と比較して時間外勤務時間数が増加している理由は、台風24号による災害復旧業務が生じたことがその要因の一つであると考えております。 ◆13番(兼松道男君) ありがとうございました。 それでは、平成30年度における時間外勤務時間数の多い課、課が二十何課あるわけですから、多い課少ない課とそこら辺はあると思いますが、多い課について上位5課ですか、その要因を伺いたいと思います。 ◎総務課長吉野光史郎君) お答えいたします。 平成30年度におきまして時間外勤務時間数が多い上位5つの課等につきましては、土日等に勤務が割り振られる消防を除きますと、多い順から、建設課、総合政策課、農政課、総務課、福祉事務所となっております。 その主な要因として、建設課及び農政課につきましては台風24号による災害復旧業務が生じたこと、総合政策課につきましてはふるさと納税関連業務が増加したこと、総務課につきましては市議会議員選挙県知事選挙が執行されたこと、福祉事務所につきましては近年の業務の増加が影響していると考えております。 以上でございます。 ◆13番(兼松道男君) ありがとうございました。 それでは次に、平成30年度における時間外勤務時間数が最も多い職員の年間時間外勤務時間数と月平均の時間外勤務時間数を伺いたいと思います。 ◎総務課長吉野光史郎君) 平成30年度における時間外勤務時間数が最多の職員の年間時間外勤務時間数は734時間となっております。これも災害復旧に伴うものであります。 また、月平均の時間外勤務時間数は約61時間となっております。 ◆13番(兼松道男君) それでは、市長にあえて聞いてみたいと思いますが、よろしくお願いいたします。 勤務時間、時間外が80時間を超えると過労死ラインと言われております。この職員が月平均約61時間ということですので、80時間の過労死ラインには到達をしておりませんが、今ありましたように災害業務とかそういうのがあったということですが、職場をやっぱり検証され、このようなことが特別突出した、そういう職員が出ないように適正に職員配置をしていただきたいというふうに思いますが、市長の考えなりをお聞きいたします。 ◎市長(押川修一郎君) 今、担当課長のほうからもるる説明をしておりますけれども、今後そのような形の中で、課を回るような形の中で、また連携をしながら我々もしっかりやっていきたいと思います。 ◆13番(兼松道男君) ぜひそのようにお願いをしておきたいと思います。 それでは次に、常勤職員の出勤したときの時間と帰りの時間、それがどのような形でされておるのか、私も定かではありませんが、私が郵便局時代であれば出勤したら出勤簿に印鑑を押して、そして帰りには残業があるときには管理者から超勤命令簿に印鑑を押して、それで1日2時間とか、そういうことでやってきました。 それで、市役所の場合に出勤と終わった時間、退庁といいますか、その管理方法と時間外勤務の管理方法をお尋ねいたします。 ◎総務課長吉野光史郎君) お答えいたします。 常勤職員の出勤、退勤時間の管理につきましては、今年度から保育所、消防、銀上学園勤務以外の職員につきましては、出勤、退勤時間等を管理するシステムを導入して管理をしております。また、時間外勤務の管理につきましても、同様のシステムを利用して管理をしております。 なお、時間外勤務につきましては、時間外勤務を行う職員がシステムを利用して所属長に時刻等を申請し、所属長が確認、命令を行い、時間外勤務をした職員が翌日に改めて実際に時間外勤務を行った時間をシステムに入力、報告し、所属長が確認を行う方式としております。 以上でございます。 ◆13番(兼松道男君) ありがとうございました。 今は全部パソコン管理といいますか、そういうことでやられておると思いますので、当然課の管理者、課長なりそこらあたりも十分把握をやっぱりしていく必要があるかなというふうに考えております。 それでは、次にいきますが、イベント、特に土日に出ていただく課が特別にあると思います。それで、週休日、土日の時間外勤務が多い課とその時間外勤務に対する対応方法をお尋ねいたします。 ◎総務課長吉野光史郎君) イベント対応等で週休日の時間外が多い課につきましては、スポーツ振興課商工観光課社会教育課となっております。 週休日の時間外勤務については、職員の健康管理の観点から、基本的に勤務日の振りかえが可能な場合には振りかえで対応しており、振りかえが不可能な場合には時間外手当を支給しております。
    ◆13番(兼松道男君) ありがとうございます。 それでは次に、年休にいきたいと思います。 年次有給休暇の取得日数を、先ほどからもありますように20日あるわけですから、できるだけ20日をとってもらうように指導をしてほしいんですが、それぞれ課の事情もあると思いますので、今までの取得日数、それを増加させるためにはどのような対応を行っているのか、また、どのような対応をされていかれるのかお尋ねいたします。 ◎総務課長吉野光史郎君) 年次有給休暇の取得日数を増加させるために、少なくとも年5日は年次有給休暇を取得するよう文書で通知をするとともに、課長会等、機会があるごとに各所属長に所属職員の年次有給休暇取得の推進について依頼を行っておるところでございます。 ◆13番(兼松道男君) 今ずっと聞いてきたわけですが、最後に、市役所の職員が元気に仕事をしてもらうと、そういうことでやってもらうわけですが、今後のそういう職員の処遇について、また、働き方改革の受けとめ方、そういうことでどのようにやられていくのか、市長のお考えを伺ってこの働き方改革の質問を終わりたいと思います。 ◎市長(押川修一郎君) 今後の働き方改革の推進につきましては、まず、時間外勤務の縮減に努めること、また、年次有給休暇等の取得しやすい職場環境を構築していくことを重点的に推進していきたいと考えております。 時間外勤務の縮減につきましては、それぞれの所属長が所属職員の時間外勤務を含めた労働時間の適正な把握に努め、時間外勤務が多い職員を把握し、業務の平準化を図ることなどにより時間外勤務の縮減に努めてまいりたいと考えております。 また、年次有給休暇等の取得しやすい職場環境の構築につきましては、各課等において年次有給休暇取得計画表を作成するなどし、確実に年5日の年次有給休暇の取得が図れるよう推進してまいりたいと考えております。 以上です。 ◆13番(兼松道男君) いろいろとありがとうございました。定年まで元気で働いてもらえるように、そういう職場環境をぜひつくっていただきたいと思います。 それでは次に、コミュニティバスについて伺っていきたいと思います。 今、コミュニティバスデマンド型乗り合いタクシーがあるわけですが、それで、デマンド型乗り合いタクシーに係る年間経費と利用状況についてお尋ねいたします。 ◎総合政策課長(吹井伸二君) お答えいたします。 デマンド型乗り合いタクシー宮崎タクシー株式会社に運行を委託しておりますが、その委託料は、平成30年度決算額で79万4,600円であります。また、年間利用者数は667人となっております。 以上です。 ◆13番(兼松道男君) ありがとうございました。 実はコミュニティバスに先日来、同僚議員と実際乗ってみらんとわからんがということで、穂北線、それと都於郡が中山までで山田・上沖線、それと長園線、三納が長谷線、それと平野・石尾線と乗って試乗をしたというか、そういうところをしました。その中で感じたのが、コミュニティバスは本当にきめ細かく走ってもらっているなというふうに率直に考えたわけですが、まだ市民の、特に先ほども言いましたように高齢者が対象といいますか、そういう感じで乗られますので、十分まだ要望に応えていないかなというふうに思っております。 それで、次の要望をしておきたいと思います。 各家庭をタクシーが回ると、これは完全予約制ということになりますが、ドア・ツー・ドアという移動手段であります。それが導入できないかどうか、ぜひ研究をしてほしいし、取り組んでほしいと思いますので、この件について市長にお伺いいたします。 ◎市長(押川修一郎君) ドア・ツー・ドア輸送サービスは、高齢化が進む社会において今後期待されるサービスであるというふうに考えております。ただし、民間タクシーへの配慮、既存の公共交通との役割分担や連携など、検討すべき内容も多くあるというふうに思っております。 9月議会でも申し上げましたが、宮崎県高齢者移動手段確保等協議会での協議内容も参考にしていきながら今後研究してまいりたいと、そのように考えております。 ◆13番(兼松道男君) ぜひ研究をしていただいて結果として出されると、いつも、「押川市長が市長になられて押川カラーがまだ出ちょらんじゃないか」と、そういうことを常々聞きますので、ぜひこういうのも取り入れて、高齢者が喜ばれるそういうのもしていただくと押川カラーが出るのかなというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 何か市長あれば。なければいいですよ。 ◎市長(押川修一郎君) ありがとうございます。 先ほども言いましたけれども、いろんな事情がありますから、そこらあたりも十分参考にさせていただきながら議員の御要望には応えていけるように、また積極的な課あたりとも協議をさせていただいて、研究をしながら検討も今後重ねていきたいと思いますので御理解いただければありがたいと思います。 ◆13番(兼松道男君) それでは次に、ふるさと納税に移っていきたいと思います。 ふるさと納税についても過去質問された議員がいらっしゃいますので、同じような質問になるところがあるかもしれませんが、私は今度質問するに当たり、使い道についてを中心に質問をしていきたいというふうに考えて今回質問をしたわけです。 それで、過去3年間の事業別の使い道、使途と金額についてお尋ねいたします。 ◎総合政策課長(吹井伸二君) お答えいたします。 過去3年間の使途及び金額につきまして、主な充当先事業は、平成28年度が学校生活介助員事業に2,200万円、医療費助成事業に1,825万円、外国語指導助手業務委託事業に1,420万円、平成29年度が予防接種事業に3,000万円、医療費助成事業に2,800万円、市の広報PRを行うさいとアピール事業に1,000万円、平成30年度が医療費助成事業に3,000万円、移住定住促進事業に1,700万円、まちづくりシステム事業に1,000万円となっております。 その他、ふるさと振興基金条例に基づき、食創生推進事業物産観光交流事業市内県立高等学校活性化事業など、さまざまな事業に活用させていただいております。 以上です。 ◆13番(兼松道男君) ありがとうございました。 それでは、これは宮日のふるさと納税県内事情というのに載っていたんですが、それぞれいろんな取り組みをされております。それで、ここにはえびの市と日向市と新富町、川南町の例が書いてありますので、ちょっと紹介をしておきたいと思います。 えびの市では子どもの30人学級を導入して、それにふるさと納税を充てておるというふうにあります。40人学級が普通で、30人学級は教職員も増えるわけですから、独自に雇用してふるさと納税を活用していると。 それと日向市は、子どもの夢サポート事業というので市内の中学生を対象に夢を実現するための取り組みへ最大30万円。これは、女子プロ野球選手を目指す生徒が日本女子プロ野球リーグの練習に参加したり、陸上部員が五輪メダリストから直接指導を受けるとか、そういう機会を設けたりしているそうです。 それと新富町では、高齢者の安全や福祉に活用をする自動ブレーキやペダル踏み間違え時の加速抑制装置などを搭載した自動車の購入に対し、65歳以上に5万円を補助する、これは以前の質問でも私が紹介をした部分であります。 それから、川南町では軽トラ市というのがあそこは有名ですが、それに建設費の一部に寄附金を使い公衆トイレを新たに設置したとか、いろんな使い道がそれぞれ市町村独自でやられておると思います。 それで、西都市の場合、高齢者の移動手段、交通対策に対してふるさと納税の活用ができないかどうか検討してほしいと私は思っておるのですが、答弁をよろしくお願いいたします。 ◎総合政策課長(吹井伸二君) お答えいたします。 ふるさと納税の活用につきましては、寄附の際に御指定いただいた趣旨に沿うもので事業効果の高いものに充当させていただいております。毎年充当事業の選定を行っておりますので、御提案いただきました内容につきまして、今後検討させていただきたいと考えております。 以上です。 ◆13番(兼松道男君) ありがとうございました。 それでは、ふるさと納税で返礼品がいろんな話題になっておるわけですが、西都市の場合、返礼品も多くあると思います。それの種類、登録数といいますか、それについて伺いたいと思います。 ◎総合政策課長(吹井伸二君) お答えいたします。 ふるさと納税の返礼品の登録数につきましては、令和元年12月1日現在で464件となっております。 以上です。 ◆13番(兼松道男君) それでは次に、多くの返礼品がある中で上位5位といいますか、そこらの品目を教えていただきたいと思います。 ◎総合政策課長(吹井伸二君) お答えいたします。 平成30年度における申し込み件数上位5位の品目につきましては、1位が肉類、2位が野菜・果物、次いで食品加工品、ウナギ、焼酎などの酒類の順となっております。 以上です。 ◆13番(兼松道男君) ありがとうございました。 1位が肉類、2位が野菜・果物、次いで食品加工品、ウナギ、お酒、焼酎ということですので、ありがたいことだと思っております。 そういうことで、上位5品目については今、答えをしていただいたわけですが、新たに返礼品を何か考えておられないのかどうか伺いたいと思います。 ◎総合政策課長(吹井伸二君) お答えいたします。 新規返礼品につきましては、ポータルサイトで人気の高い返礼品の情報収集や返礼品提供事業者との情報交換を行うなどして魅力ある返礼品の開発に努めているところであります。本年度の実績では、野菜の詰め合わせ定期便を事業者に提案し、返礼品として新規掲載を行った事例があります。 今後も魅力ある返礼品を開発し、積極的に事業展開を図りたいと考えております。 以上です。 ◆13番(兼松道男君) ありがとうございました。 今後も魅力ある返礼品を開発しということで答弁をいただきました。そうでありますならば、私が一応提案をしてみたいと考えております。 実は、西都市といいますか、県内でも九州でも非常に珍しい、1カ所しかないというふうに言われておりますが、キクラゲは皆さん御存知と思います。それの白キクラゲというのを生産されておる方がいらっしゃいます。もちろん西都市で1軒ですが、そういうことで非常に珍しいし、私も食べてみましたが、味もキクラゲの味はキクラゲの味ということになると思うんですが、そういうことでぜひキクラゲを返礼品として扱ってもらえないかなというふうに提案をしたいと思いますが。 実は市長もそこの生産現場といいますか、そこに行かれたと思うんですが、市長も食べてみやったですか。その感想を一言。 ◎市長(押川修一郎君) 歯応えがあって、特に焼酎あたりのつまみには最高ではないかなというふうにも思いましたし、いろんな食べ方もあるというようなことでよく聞きました。 今後、西都市のそういった特産品の一つになればなということで気持ちも持ったところであります。おいしかったです。 ◆13番(兼松道男君) それでは、課長に答弁をいただきたいと思いますが、同じような答弁かもしれませんが、課長、よろしくお願いいたします。 ◎総合政策課長(吹井伸二君) お答えいたします。 西都市で生産、加工された地場産品であれば返礼品として取り扱うことは可能であると考えております。 今後も返礼品となるような新たな商品の情報収集に努めるなど、ふるさと納税額の確保に努力していきたいと考えております。 以上です。 ◆13番(兼松道男君) ありがとうございました。 そういうことで、西都市を代表するブランド、西都ブランドというような商品になるかもしれませんので、ぜひ研究をしていただきたいと思います。 次に、新病院建設・新庁舎建設に伴う諸問題についてということで、財源の内訳と市債の、借金をするわけですからその償還期間、それと1人当たりどれぐらいになるのかという金額等について伺いたいと思います。 ◎財政課長(中武資貴君) お答えいたします。 新病院につきまして、仮に総事業費41億7,000万円全額を借り入れた場合、償還期間は30年となりますが、病院側はその半分を負担するため、実質的な借入額は20億8,500万円となり、起債額を本年4月1日現在の住基人口で割り戻しますと、人口1人当たりの金額は約6万9,000円となります。 新庁舎につきましては、総事業費50億円のうち、基金繰入金10億円、市債40億円で償還期間は30年、人口1人当たりの金額は約13万3,000円となります。 以上でございます。 ◆13番(兼松道男君) ありがとうございました。 壇上からの質問もしましたが、新庁舎と新病院と同時ぐらいにそれをやられるわけですから、市民が心配されるのもよくわかります。そういうことで、あえて人口1人当たりの金額について聞きました。それが病院については6万9,000円と、庁舎については13万3,000円ということで、これがどのように市民の方が思われるかどうかわかりませんが、そういうことで聞いたところであります。 それでは次に、これはきのうも2人の議員の方が質問をされておりますので、かぶると思うんですが、新病院建設地区別説明会、それの中で一番多く出た質問は、きのうも聞いたわけですが、重複しますがこの答弁をお願いいたします。 ◎地域医療対策室長(高橋英夫君) 地区別説明会で多くの御質問等いただきましたのは、主に建設場所や建設事業費、ヘリポートについてでありました。 ◆13番(兼松道男君) ありがとうございました。 一番多く出た質問の中で市長がどのようにその質問を受けられたのか、市長のお考えを伺いたいと思います。 ◎市長(押川修一郎君) 地区別説明会にいただいた質問や御意見につきましては、真摯に受けとめるとともに新病院建設事業を着実に進め、事業の進捗状況に合わせて、段階ごとに市民の皆様にお知らせしながら御理解が得られるように今後努めてまいりたいというふうに考えております。 ◆13番(兼松道男君) きょうの新聞にもきのうの2人の議員の質疑応答について書いてありました。 実は、宮日新聞でふるさと交差点という見出しで、これは12月7日土曜日の日付の新聞ですが、それに書いてあったのでちょっと用意をしました。 それで、41億7,000万円の事業費の中で、地価の高い中心部の土地を買えば建物や医療機器の整備に影響するという方もいらっしゃいます。41億7,000万円の事業費を超えないように病院を建設したいと市長も言われておりますので、その点については私も同感であります。それで、今の土地に建てたときに果たして建物にそういうお金が回らないのではないかというふうに心配をされますので、私は、予定されているあえて91床の病院でなくても、例えばそれが60床とか70床とかそういうことで、規模を縮小してでもぜひこの41億7,000万円の中でおさまるようなそういう、大きな病院でなくてもいいんじゃないかというふうに考えております。 それで、どんな立派な病院をつくったにしても今のように11時までしか診てもらえないと、それ以後は悪くなれないというふうになりますので、24時間診てもらえる病院を最も市民は望んでおられると思います。その件について市長の考えをお尋ねいたします。 ◎市長(押川修一郎君) 今回の新病院建設地区別説明会におきましても、24時間一次救急医療の実現についての御意見も直接いただきました。市民の皆様の切実な願いであることを改めて認識したところであります。 私の姿勢といたしましても、24時間一次救急医療体制の早期実現を目指していくことということはこれまでと何ら変わるものではありませんので、引き続き関係機関等に対する働きかけを行いながら頑張っていきたいというふうに考えております。 以上です。 ◆13番(兼松道男君) 今、市長が言われたように24時間のそういう体制を、市長が選挙に出られたときの公約もありますので、ぜひそこらあたりが実現できるように、また、関係機関とそれこそ一緒の方向に向いてやっていただくとありがたいと思います。 以上で質問を終わりたいと思います。 ○議長(中武邦美君) 暫時休憩いたします。                          午前10時47分 休憩                          午前10時58分 開議 ○議長(中武邦美君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 次に、7番橋口登志郎君の発言を許します。 ◆7番(橋口登志郎君) (登壇)こんにちは。新緑会の橋口登志郎です。 先月18日から21日まで、姉妹都市を結んでいる台湾・羅東鎮に視察に行ってまいりました。今年は産業建設常任委員会が行きました。鎮長を訪問し、議員間で意見交流を行いました。記者会見もあり、羅東鎮の皆さんのおもてなしに委員会一同感銘を受けました。また、この国際交流の立役者である黒木萌々華さんが通訳から計画作成まで骨を折っていただき、充実した視察が行えました。心より感謝しています。百聞は一見にしかずといいます。異文化を目で見て、触れ、体験したことで大切な気づきを得ることになりました。この気づきを議会活動、そして市政に生かしていきたいと考えています。 それでは、質問していきたいと考えます。当局側の真摯で前向きな答弁を願うところです。 最初は、西都市の未来戦略についてです。 1番目は、日本遺産と世界遺産についてです。 日本遺産に認定され、いろいろな取り組みを今までも伺ったところですが、現在の取り組み状況について伺います。また、11月17日に「世界文化遺産としての古墳を考えるPartⅦ」と銘打ったシンポジウムが開かれましたが、どのような内容だったか伺います。 2番目は、国際交流についてです。 西都市のような地方都市で外国と姉妹都市が結ばれたことは本当に幸運ですし、この縁を大切にしていかなければならないと考えます。そして、国際交流を西都の未来戦略と結びつけていかねばならないと考えます。具体的な戦略を持っておられるか伺います。 3番目は、自転車交通です。 先日、もと駐日大使であったケネディさんが西都市を訪れました。古墳まつりの出発式で行われた都萬神社での神楽を御覧になられました。私は、妻北地域づくりでたいまつ行列の手伝いをしていたので、お姿を見ることができました。上品で聡明そうな方でした。 さて、新聞によると、当日、自転車で西都原を散策されたとのこと、きっと素敵な体験を、経験をされたことと思っております。 そこで質問ですが、毎回取り上げている自転車交通についてです。現在の取り組み状況を伺います。 4番目は、立地適正化計画についてです。 国土交通省により平成26年に制度化されました。これからのまちの姿を考える上で大切な取り組みだと思っているのですが、西都市では取り組んでおられるのか伺います。 最後は、西都児湯医療センターについてです。 市民向けの報告会を行われましたが、どのような内容であったか、また、市民の意見はどうであったか伺います。 以上で壇上の質問とさせていただきます。(降壇) ◎市長(押川修一郎君) (登壇) 橋口登志郎議員の御質問にお答えいたします。 まず、西都市の未来戦略についてのうち、日本遺産と世界遺産についてお答えします。 このたび開催されましたシンポジウム「世界文化遺産としての古墳を考えるPartⅦ『世界文化遺産登録への道』」の内容につきましては、初めに、世界遺産登録の審査などを行います一般社団法人日本イコモス国内委員会の委員長を務めておられます岡田保良氏から世界遺産の現状と課題に関しての講演があり、次に、韓国国立文化財研究所学芸研究員の姜東錫(カン・ドンソク)氏から世界文化遺産登録を目指している韓国伽耶古墳群の取り組みについての講演がございました。 その後、講師2人と県職員、コーディネーターの4人による南九州の古墳群の世界文化遺産登録に向けてパネルディスカッションが行われました。 イコモスの審査が厳しくなり、世界遺産登録のハードルが上がっている現状や、政治的権力を象徴するためにどこからでも見える位置に意図的、計画的に造成された伽耶古墳群の景観について知ることができ、また、世界文化遺産に登録された百舌鳥・古市古墳群の違いを明確に打ち出し、伽耶古墳群など類似する遺産との比較をしながらすぐれた普遍的な価値について検討していく必要性など、西都原古墳群をはじめとする南九州古墳群の世界文化遺産登録に向けた課題について理解が深まる内容でありました。 次に、国際交流についてであります。 羅東鎮との交流は市民が海外の文化や習慣に直接触れる機会となり、日本とは違う文化や価値観を理解し、尊重する意識の醸成につながるものと考えております。特に、子どもたちにとっては国際的感覚を身につける機会となり、将来国際社会で活躍できる人材の育成にもつながるものと考えております。また、グローバル化の進展により、本市の産業面において羅東鎮が新たな市場となり得る可能性を秘めているのではないかというふうに考えております。 次に、自転車交通についてでありますが、本市は自転車を活用したまちづくりを推進する全国市区町村長の会に入会しており、先進自治体との情報交換等を行っております。 現在の取り組み状況として、観光活用につきましては、これまで散走イベントを開催することにより本市を訪れた参加者に市内を自転車で周遊する楽しみ方を提案してまいりましたが、今後はイベントに限らず、ふだんから自転車で市内を周遊してもらうための取り組みとして、さまざまな情報を集約したまちめぐりコースや店舗を紹介するサイクリングマップを作成することとし、関係費用の補正予算案を今回上程させていただいております。加えて、スポーツ系の自転車で本市を訪れた方々が市内の店舗により入店しやすくするための試みとして、バイクラックの設置にも取り組んでいるところであります。 また、自転車通行空間の整備としましては、県道高鍋高岡線と国道219号を結ぶ市道公園通線、そして記紀の道と連絡する市道酒元通線において自転車レーンの整備を進めているところであります。 次に、立地適正化計画についてでありますが、議員のおっしゃるとおり、これからの人口減少及び少子高齢化時代のまちの姿を考える上で有効な計画であると思います。 本市としましては、本年6月に西都商工会議所内に新たに設置された西都まちづくり協議会において中心市街地等のまちづくりについて研究しておりますので、その結果を踏まえて計画策定に取り組むことになると考えております。 次に、西都児湯医療センターについての御質問にお答えいたします。 まず、市民向け報告会の内容についてでありますが、新病院の建設場所の決定に伴う市の方針と私の思いを直接お伝えさせていただくとともに、地域医療対策室長から現病院の概要や診療実績、新病院の具体的な建設場所を含む施設整備計画について説明をさせていただいたところであります。 次に、市民の意見についてでありますが、参加者からは建設場所や建設事業費、ヘリポート等についての御質問や御意見をいただいたところであります。 以上であります。(降壇) ◎教育長(川井田和人君) (登壇)橋口登志郎議員の御質問にお答えいたします。 日本遺産南国宮崎の古墳景観活用協議会の現在の取り組み状況についてでありますが、日本遺産「古代人のモニュメント」のストーリーをわかりやすく伝えるために、先日12月8日にミュージカル「ヒメたちのものがたり」の公演が新富町文化会館で行われました。そのほか、小・中学生を対象にした絵本の作成、日本遺産を国内外に発信していくための古墳体操や合唱曲の製作、日本遺産のブランド力を生かした古墳グッズや旅行商品の開発、またガイド養成講座など、本年度は日本遺産の啓発を目的とした事業を中心に、6つの事業に取り組んでいるところでございます。 以上であります。(降壇) ◆7番(橋口登志郎君) 御答弁ありがとうございました。 日本遺産は6つの事業に取り組んで、いよいよ具体的な活動に入ったようで、私としては喜ばしい限りです。8日に行われたミュージカルは、私も見させていただきました。非常に楽しい劇で、内容も古墳時代のことがよくわかり、長期間練習した跡が覗えるミュージカルでした。これらの試みで日本遺産が周知されることを願っています。 さて、主催であります南国宮崎の古墳景観活用協議会ですが、再度確認しますけれども、協議会の中で西都市の立ち位置はどのようなものでしょうか。 ◎社会教育課長(妹尾康弘君) お答えいたします。 協議会の中での西都市の立ち位置につきましては、西都市長が協議会の会長であり、西都市で事務局を所管しております。総会や幹事会を主催し、日本遺産を活用した地域活性化計画に関する事業計画及び収支予算、また、事業報告及び収支決算等の議案を提案する立場となっております。 以上でございます。 ◆7番(橋口登志郎君) 西都市が中心的な役割を担っているということなんですけれども、西都市として特に力を入れようとしているのはどこでしょうか。 ◎社会教育課長(妹尾康弘君) お答えいたします。 日本遺産の目的であります文化財の保存、継承を図るとともに地域の活性化及び観光振興に資するため、西都原古墳群を中心に地域に点在する文化財をつなぎ、さらなる魅力を創出し、発信していくことで地域の活性化及び観光振興につなげてまいりたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ◆7番(橋口登志郎君) 西都原古墳群が中心ということなんですけれども、日本遺産は世界遺産の展開の一助になるんでしょうか。 ◎総合政策課長(吹井伸二君) お答えいたします。 日本遺産の認定により、西都原を含む県内の古墳群が県内外から注目を浴びているのは間違いのない事実であると認識しております。世界遺産の認定を受けるには、市民のみならず、県民を挙げた総ぐるみで息の長い活動が必要であり、日本遺産認定が世界遺産認定の弾みになると期待しているところであります。 以上です。 ◆7番(橋口登志郎君) 世界遺産の取り組みです。シンポジウムはもう7回になったと言われました。長期的スパンで取り組んでおられる様子なんですけれども、この主催はどこでしょうか。 ◎総合政策課長(吹井伸二君) お答えいたします。 西都原古墳群世界文化遺産登録推進シンポジウム実行委員会であります。 以上です。 ◆7番(橋口登志郎君) その構成メンバーはどのような方でしょうか。 ◎総合政策課長(吹井伸二君) お答えいたします。 実行委員会は、西都商工会議所、西都市三財商工会、JA西都、西都市観光協会、西都青年会議所、地域づくり協議会、西都市区長連絡協議会、西都市地域婦人連絡協議会、西都市、西都市教育委員会で構成されております。 以上です。 ◆7番(橋口登志郎君) 民間中心ということを理解しました。 実は、2011年に産業建設常任委員会において平泉町の世界遺産を行政調査しました。世界遺産の基準は10項目ほどあったんですけれども、特に印象に残ったのは、自国だけのことではなくて海外との関連性、つまりその遺産が海外とどのようなふうに交流、影響を及ぼしていたかが特に重要ということでした。西都原含め、2市2町に及ぶ古墳群の海外への影響はどのように考えておられるでしょうか。 ◎総合政策課長(吹井伸二君) お答えいたします。 2市2町の古墳群に存在し、列島独自の墳形とされる前方後円墳は、朝鮮半島西南部において確認されております。また、南九州に起源を有し、固有の墓制であります地下式横穴墓も百済の都であります公州などでも類似例が確認されております。一説では、その固有性は閉鎖的に存在するものではなく、朝鮮半島との相互交流の中で創出され、海外へ影響を与えていたものと考えられております。 以上です。 ◆7番(橋口登志郎君) 壇上の答弁で、イコモスの審査が厳しくなったと言われましたが、どのように厳しくなったのでしょうか。 ◎総合政策課長(吹井伸二君) お答えいたします。 2004年に登録されました紀伊山地の霊場と参詣道のころまでは推薦候補が当たり前のように登録を果たしていましたが、それ以降は容易ではなくなったというお話であります。幾つかの事例を挙げて説明されておられましたが、顕著な普遍的価値、ここにつきまして、調査研究の内容やコンセプトの設定、構成資産の選定などについて簡単にはイコモスの理解が得られなくなっているということでございました。 以上です。 ◆7番(橋口登志郎君) 普遍的な価値が厳しく問われるようになったということだと思います。2市2町の連携についてどのような活動をしているか、また、どのように今から持っていきたいか伺います。 ◎総合政策課長(吹井伸二君) お答えいたします。 県と2市2町で構成する宮崎県の古墳文化に関する勉強会がありまして、古墳や古墳文化への理解を深めるための方策や世界文化遺産国内暫定リストの見直しに向けた対応の検討を行っているところであります。 今回のシンポジウムにおきましては、実行委員会の会長及び市長とともに高鍋町、新富町に赴き、首長等に直接シンポジウムへの出席を依頼し、御参加をいただいたところであります。 世界文化遺産への取り組みについては、広域での働きかけが必須であると考えておりますので、今後は県、他市町村との連携をさらに深めていきたいと考えております。 以上です。 ◆7番(橋口登志郎君) よろしくお願いします。 平泉町で世界遺産への経過を聞きました。平成9年から始まり、平成23年にようやく世界遺産となりました。実に15年かかっています。このように長期にわたる地道な活動と失われない情熱、これが必要だと思っています。西都市の決意を伺います。 ◎市長(押川修一郎君) 世界遺産委員会における登録審査が、先ほどありましたように各国1件と制限されることから、登録にはこれまで以上に時間がかかるというふうに思っております。まだ暫定リストにも掲載されていない状況でありますが、まずはそこに向けて提案書の作成から関係自治体と連携をとりながら取り組んでまいりたいというふうに考えております。 先ほどありましたとおり、本年から宮崎市、あるいは新富町、高鍋町の首議長さんにもお願いをしたし、教育委員会の方々にも来ていただいてさらに盛り上げていきたいと、そのように考えております。 ◆7番(橋口登志郎君) よろしくお願いいたします。 続きまして、国際交流についてです。 羅東鎮での議員間交流ですけれども、羅東鎮の皆さんからは心からのおもてなしで迎えてくれました。ありがたく、そして友愛の気持ちが増しました。台湾という国は世界で最も親日的な国であり、そして日本の災難に心を寄せ、温かい支援をしてくれる国です。 ここで質問ですが、姉妹都市を結んでから、羅東鎮、または台湾から西都市にかなりの方が訪問されているようですけれども、把握はされていらっしゃるでしょうか。 ◎総務課長吉野光史郎君) お答えいたします。 把握できている範囲になりますが、羅東鎮からは昨年開催しました市制施行60周年記念式典など、台湾からは教育旅行やスポーツ交流等で、合わせて536名の方にお越しいただいております。 以上でございます。 ◆7番(橋口登志郎君) 536人、結構来ていただいていると思います。 それでは、教育旅行というか修学旅行はどのような学校が来られて何人ぐらい訪れたか、また、学生さんはどういった感想を持たれたか伺います。 ◎商工観光課長(藪押建治君) お答えします。 昨年の7月30日の姉妹都市盟約締結以降、今年の12月3日までに西都市グリーン・ツーリズム研究会で受け入れを行いました教育旅行についての実績ですが、中学校が1校8名、高校が14校267名、支援学校が1校8名で、合計16校283名となっております。 また、学生の皆さんからは、一生忘れられない思い出になった、いつかまた西都に戻ってきたいといった感想をいただいております。 ◆7番(橋口登志郎君) 283名が来ていただいたということで、非常にありがたいです。 また、今言われましたけれど、一生忘れられない思い出になったという言葉は、受け入れられたグリーン・ツーリズムの皆さんにとってとてもうれしい言葉だと私は思います。また、逆に高校生を受け入れた方から聞いたんですけれども、来てくれた高校生は非常に真面目で向学心にあふれていて、すばらしい子どもたちだったと言われました。こういった民間交流は台湾に対する認識をさらによくするものだと私は思います。つまり、真の意味での国際交流の姿だと感じます。 そこで、鉄は熱いうちに打てということわざがありますが、頭が柔らかく、感受性の豊かな子ども時代にすばらしい刺激を与えることは、子どもの教育、特に国際感覚を育むには欠かせないと思っております。教育長に見解を伺います。 ◎教育長(川井田和人君) お答えいたします。 議員御指摘のとおり、感受性豊かな時期に国際交流を行うことは意義があると考えます。子どもたちは私たち大人と違い、先入観や思い込みなく学習や体験を通して学びます。そのような時期に外国の方や文化に触れる経験はとても重要であり、触れ合いを通して相手の国や文化に対する理解を深めるとともに自国に対する理解も深まると考えます。 以上です。 ◆7番(橋口登志郎君) 私も教育長と全く同じ考えです。せっかく姉妹都市を結んだんですから、交流をもっとさせてあげたいと思っています。西都の子どもたちが修学旅行で姉妹都市、羅東鎮に行くことは教育のためにおいても非常によいことだと思うんですが、教育長、見解をお伺いいたします。 ◎教育長(川井田和人君) お答えいたします。 修学旅行においては、修学旅行そのものも重要な学びですが、事前学習や事後学習も含めて教育的効果を高めます。その点において、姉妹都市への修学旅行ではさらに広がりが期待できると考えております。 ◆7番(橋口登志郎君) ぜひ実現に向けて努力してほしいと思います。 修学旅行みたいな短期的な交流が長期的な交換留学、そういったふうに動いていくと西都の教育の投資となると思うんですけれども、いかがお考えになるでしょうか。 ◎教育長(川井田和人君) お答えいたします。 今後、西都市と羅東鎮との交流がどのような形で広がり、深まるのかにもよると思いますけれども、本市教育の特色となる可能性もあると考えております。 ◆7番(橋口登志郎君) 教育長、ありがとうございました。 教育長も読まれたと思いますけれども、12月5日の毎日新聞の9面の発言の欄に、「台湾修学旅行、研究者が支援」という記事がありました。この記事を読みますと、ジェンダー平等、性的少数者、移民、ダイバーシティー、若者の政治参加など、日本が直面する課題に早くから向き合ってきた台湾には学びの機会が豊富にあるという記事でした。新たな価値に出会い、新たな世界を開く喜びを体験できるようサポートしたいと書いてありました。そういったことから、互いを尊重し合える仲間として、日本、台湾の未来、東アジアの未来の創造につながるはずだと結んでありました。 最後に要望ですけれども、質問では教育面で国際交流を取り上げましたけれども、何度も言いますけれど、柔らかく感受性の豊かな子どもたちに異文化に触れさせることは効果的な教育であります。また将来、産業面、特に農業面で新たな展開につながるのではないかと考えています。そのために私は、短期的な費用対効果で国際交流を判断するのではなく、末永い交流を図り、市民間交流を継続することが何より大切だと考えて要望します。市民間交流により思いもよらぬ化学反応が起きることを願っております。 次は自転車交通です。 答弁ありがとうございました。イベントに限らず、ふだんから市内を周遊してもらう取り組みはとてもよいと思います。 伺いますけれど、マップ作成、バイクラックはどこが主体となるんでしょうか。 ◎商工観光課長(藪押建治君) お答えします。 マップ作成の実施主体につきましては、今回上程しております補正予算の議決をいただいてから決定することになります。 また、バイクラックの設置につきましては、まちの賑わいづくりの観点から、妻駅西地区商店街振興組合が主体となって実施しているところであります。 ◆7番(橋口登志郎君) 公的交通機関の乏しい地方都市は、自転車というのは私は必須アイテムになると思っています。 先ほど市長も言いましたけれど、自転車を活用したまちづくりを推進する全国市区町村長の会に出席をしていただいているという話でした。本当にありがたいと思っています。そこで何かおもしろい取り組みとかはなかったんですか。 ◎市長(押川修一郎君) 地域の特性を生かしたさまざまな自転車イベントにはおもしろい取り組みがございます。上り坂等の地形を生かしたヒルクライムや食を生かしたグルメライドもそうですが、最近では、地域の名所やお店といった事前に定められた立ち寄りスポットをめぐり、ポイント獲得を競うロゲイニングという具体的な消費行動を盛り込んだイベントも開催されており、大変興味深い取り組みであるというふうに関心を持ったところであります。 ◆7番(橋口登志郎君) ロゲイニングは、すみません、初めて僕も聞きました。ぜひ研究してください。 また、産業建設常任委員会のメンバーは、昨年今治に行きました。そこで高校生が自転車のヘルメットをかぶっている姿を見ました。自転車のまちだというイメージができました。これも検討をお願いしたいと思います。 さて、ケネディさんの件なんですけれども、サイクリングの件です。 一緒に同行した方に話を聞いたんですけれども、ケネディさんはわざわざアメリカから自分の愛車を持ってきたそうです。キャノンデールという米国の名車ですけれども、サイクリングが大好きで、自転車で西都原に来ました。あのコスモスが咲いている鬼の窟の風景が非常に気に入ったらしくて、たくさん写真を撮られたそうです。ケネディさんのインスタグラムに載せてくれればすばらしい宣伝効果になるなと思っているところです。 最後に、すごく感動してもう一度西都に来たいと言っていたといいました。これは、風を感じて、日の光を浴びて人と触れ合うことのできる自転車というスローな乗り物ならではのことだと思います。自転車とインスタグラム、これは来年の国文祭にも似たような取り組みを企画されているようで、西都が。どうか西都市に自転車文化が根づくような取り組みを継続していただくことを願って、次の質問に入ります。 未来戦略の最後は、立地適正化計画についてです。 地方自治体の消滅という問題を調べているうちに、NHKスペシャルの「縮小ニッポンの衝撃」に出会い、考えさせられました。 答弁では、西都まちづくり協議会の結果を踏まえて計画策定に取り組むということでしたが、今はまだ取り組んでいないということだと思います。この立地適正化計画とはどのような計画か伺います。 ◎商工観光課長(藪押建治君) お答えします。 立地適正化計画につきましては、都市計画区域内における計画であります。これからの人口減少下においても、医療、福祉、商業施設等の必要な生活サービスが確保され、住民が安心して暮らせる都市をつくるための包括的なマスタープランであり、まちなかや公共交通の沿線に都市機能や住居を誘導し、コンパクトシティを実現するためのツールとなるものであります。 また、行政サービスの効率化等による行政コストの削減など、財政面でも持続可能な都市経営を図るものであります。 ◆7番(橋口登志郎君) 自治体の都市インフラ整備維持収支計算プログラムは御存知でしょうか。 ◎商工観光課長(藪押建治君) お答えします。 自治体の都市インフラ整備維持収支計算プログラムについては、存じ上げません。 ◆7番(橋口登志郎君) これは北海道立総合研究所の北方建築総合研究所がつくったもので、地域の行政コストを可視化、目で見えるようにする、図面で、にするものです。自治体財政で問題なのはインフラコスト、これを縮小しなければ自治体の財政はもう持たないと言われています。つまり、未来世代の負担増を避けるためには、公共インフラからいかに撤退していくか、戦略としても必要なのです。このインフラコスト削減について、西都市の考えを伺います。 ◎財政課長(中武資貴君) お答えいたします。 29年3月策定の西都市公共施設等総合管理計画をもとに、公共インフラ全般に長寿命化と維持管理の効率化を図るとともに、新規整備を最小限に抑制することでコスト削減に努めるなど、全庁的に推進してまいります。 以上です。 ◆7番(橋口登志郎君) このプログラムは、コストを可視化して、コストと人口を比較して採算性を判断するものです。これをもとにこの立地適正化計画が策定されたらどうなるかなんですけれども、この計画はざっくり言って居住誘導区域、人が住めるようにする区域、それと区域外に分けてそれの計画を立てなさいと、将来的にも住める場所、人が住まなくなる場所を明確にすれば国は補助金を出しますよという踏み込んだものです。 私が9月議会でも申しましたけれども、妻南地区、あそこに居住誘導区域をつくれば、西都市の未来戦略として十分考えることだと思っています。この立地適正化計画は未来戦略として重要な計画であることを互いに理解し合ったということを確認して、次にまいりたいと思います。 救急医療にいきます。 今の立地適正化計画は、財政破綻した、もう皆さん御存知でしょうけれど、夕張市が取り組んでいるようです。憲法で保証された居住移住の自由にかかわる難しい問題であるにもかかわらず取り組みました。これは、課題から目を背けることで大きな不幸をもたらしたという思いが夕張市職員にあったからだと言われています。これは大事なことです。ですが、目を背けたのは職員だけではなく、当時の議会のチェック機能が機能不全に陥ったのではないかと私は推測します。 ということで、議員のチェック機能という面から西都児湯医療センターについて質問します。昨日の岩切議員の質問と重複することがあるかもしれませんけれども御容赦ください。 その前に、私の立ち位置を明確にさせたいと思います。新病院建設は、西都市民を含む1市5町1村10万5,000人の安心・安全のために必要なものだと私は考えています。ただし、病院を運営するセンターの同意、そして将来、西都市の財政負担をなるだけ少なくするという計画であるという前提のもとです。そういう立場から質問していきます。 まず報告会では、整備計画について説明をしたと言われましたが、市民は納得したと思われますか。 ◎市長(押川修一郎君) このたびの地区別説明会におきましては、市民の皆様に私の思いを直接お伝えすることができ、また、新病院建設事業の状況につきましては、広く周知を図ることができたものと考えております。 今後も事業の進捗に合わせて、段階ごとに市民の皆様にお知らせしながら御理解を得られるよう努めてまいりたいというふうに考えております。 ◆7番(橋口登志郎君) きのうの質問にもありましたけれど、周知を図ることができたと言われましたが、私はいろいろな問題があるということを市民は周知したと思っています。三納と妻地区に参加しました。そこでのやりとりについて質問します。 参加者がドクターやナースの意向、つまり、この場所で納得しているんですかと聞いたら、市長は、先生方は賛成している方はいないと言われました。実際に新病院を計画し、病院運営に携わる先生方が賛成していないというのは、我々議員が市長から聞いた三位一体で計画を進めているという説明とかけ離れていますがどうなんでしょうか。 ◎市長(押川修一郎君) 市、地元医師会、医療センターの3者が連携していくことを念頭に三位一体と申し上げているところであります。このことから、これまでも市、地元医師会と医療センターの両者に対しましては、事業の進捗に合わせて報告などをお話しさせていただいているところであります。 ◆7番(橋口登志郎君) 議会は市民の代表です。市民のために議論するところです。その議会が誤解を招くような答弁をしていただくと、真っ当な議論ができません。 具体的に言います。6月議会において米良議員の質問があります。156ページに、ここにあるんですけれども、「市長の認識どおりに十分理解し、了承されているのか、私としては疑問の残るところでありますけれども、いずれにしましても、医療センター関係者や医師会等の協力なしには、西都児湯の救急医療体制は構築できませんので、機会あるごとに新病院建設に向けた病院関係者等への一層の理解促進に努めていただきたいというふうに思いますが、市長のお考えをお伺いいたします」と質問されています。そのときに市長は、「医療センターの医師の方々には御了承いただいているものと認識はさせていただいております」と答弁しております。 岩切議員も言いましたけれど、これは虚偽答弁じゃないですか。 ◎市長(押川修一郎君) 昨日の岩切議員の御質問にもお答えをいたしましたとおりでありまして、市の方針をわかっているとの意味合いでこれまで答弁をさせていただいたところであります。 ◆7番(橋口登志郎君) 聞いただけということにしておきます。 9月の私の質問に対して、「7月19日に医療センターの先生方との協議の場を持ち、新病院建設場所につきましての御理解並びに今後の新病院建設事業を一緒になって進めていただきたいというお伝えをしたところであります。私は先生方に承知していただいておるものというふうに理解をしておるところであります」と答えられています。これは本当ですか。 ◎市長(押川修一郎君) はい、そのとおりであります。 ◆7番(橋口登志郎君) これはどういうやりとりの中の言葉でしょうか。 ◎市長(押川修一郎君) 昨日も言いましたとおり、私たちの市の方針についてお話をしておるということでありますので、そのとおりという形での答弁をさせていただいております。 ◆7番(橋口登志郎君) もちろん議員ですから、調査をさせていただきます。いろいろな人に話を聞きます。 私が聞いたところによると、その日は大変紛糾し、センターの先生方はもうこの場所では無理だよと言ったようです。この話がすごく長引いて、もう最後に先生たちが折れるじゃないけれども、物理的に無理だったらほかを考えることでよろしいですねと念を押されたら、市長ははいと答えたと聞いています。答弁にあったように、先生方はこれを見ても理解しているとは到底思えません。 この新病院に関しては、昨日からも市長はこのような答弁を続けていますけれども、これは議会軽視と言われても仕方ないと私は思っています。 参加者から、同じ報告会です、センター近くのコインランドリーが水につかったことがあるが、予定地は大丈夫でしょうかという質問に、レベル2のとき水につかるところは公共施設はつくらないでほしいと国や県から言われたと答えております。それはいつ、どの部署からどういった文書で指示されたか伺います。 ◎市長(押川修一郎君) これまで国や県から文書での指示をいただいたことはありませんが、私は国・県、いろんなところに行かせていただいておりますが、また県から説明に来られたときに洪水時の危険性を十分に伺ったところでありますので、そのような認識ということで私が持っているところであります。 ◆7番(橋口登志郎君) 私、三納のを聞いたときにびっくりして、それではいかんわと思って、私はすぐに県に行ったんですよ、次の日。それで聞いたんです。県はそんなことは言っていません、これは市で判断することだと言われました。こういう発言をするから市民をミスリードしているというふうに言われるんですよ。どう思われますか。 ◎市長(押川修一郎君) ただいまも申し上げましたとおり、私はそれなりの市の責任者という立場の中で県の職員の皆さん方や国の方々ともお話をするわけでありますから、今回台風であったり豪雨であったり大変な被害が出ておりますから、そういったところにおいては、十分そういったことも検討しながらできるだけ避けていただければというような話も聞いておるということであります。 ◆7番(橋口登志郎君) レベル2にあるところはできるだけ避けていただきたいという意見、話が出たと、でも本当は指示はしていないということを確認させてもらいます。 こんなことを言っています、市長。40年以上病院はつかったことはないと。ですが、実際は大雨や台風が来るたびごとにあの病院の玄関近くまで水が上がって、土のうを積んでいます。市長も知っておられると思いますけれど、西庁舎の前の道路はよく冠水します。レベル2は千年に一度あるかどうかの大災害の話をしているのに、40年という短期な話はいかがなものかと思う上に、まして現実に水が出ています。 そこで伺います。 赤池地区、ここは水が出た歴史はあるんでしょうか。 ◎地域医療対策室長(高橋英夫君) 自然災害の影響を受けにくく、もしくはその対策が可能な場所であるという視点からも、現在の予定地において病院建設が可能であるものと考えております。 なお、予定地の中心部であるボウリング場につきましては、これまで浸水被害を受けたことはないと伺っているところであります。 ◆7番(橋口登志郎君) すみません。赤池はどうですかと聞いたんです。いいです。今までないということなんですけれども、後でこの話を続けますから。 答えが得られないようなので、私が言います。地元の方に聞いたんです、私。記憶にないと言っています。それに、国道219は新しい道路ですよね。あれは災害時を考えて高目に設定しています。これはもう副市長も知っていると思います。まして赤池の土地を一ツ瀬川から守る防波堤のような位置関係にあります。 ここで伺います。 赤池、国道219号の赤池交差点、ボウリング場、西都市中心部、海抜は何メートルでしょうか。 ◎地域医療対策室長(高橋英夫君) 国土交通省国土地理院のホームページにあります地理院地図で調べました標高につきましてお答えいたします。 赤池地区は8.6メートル、国道219号線赤池交差点は9.8メートル、ボウリング場は13メートル、西都市の中心部として、市役所本庁舎は13メートルでございます。 ◆7番(橋口登志郎君) まず、位置関係を確認させてください。 赤池は下流側にあります。ボウリング場は上流側にあります。当然川の水の面する高さも高い。そこをまず踏まえてください。大事なのは、赤池交差点の標高と赤池地区の高さが1.2メートルしか違わないということです。ボウリング場、私は12.5メートルと聞いていたんですけれども、それでも3メートルしか違わない。そしたら、この上流位置の位置関係でそこはもう十分同じようなレベルだと私は判断してもおかしくないと思います。そして、ボウリング場の裏はすぐ満水になる鳥子川があります。それより怖いのは西都原からの流水です。少し降っただけで物すごい量の雨水が流れ込んできます。ましてや、さっき言われているように、千年に一度の大災害を考えたら、とてもじゃないけれど私は安心だと言えません。 言葉では説得力がないから、L2の資料を用意しました。これが何度か出てくるL2の資料です。それで、ここが赤池ですね。これは色が青と赤、青は1メートルから3メートル浸水するかもしれないという、紫は3メートルから5メートルかもしれないというふうに指示されています。そして、もう一つです。これは市内です。今予定されているところはこの赤です。確かにボウリング場の前の駐車場は1メートルか3メートルぐらいの浸水という形になっていますけれども、この畑、田んぼ、青です。3メートル以上です。 もう昨日からの質問を聞いていて、どうしても腑に落ちなかったから私はこれを用意しました。市長、ということは、ボウリング場にしても赤池と同じように盛り土が必要ということですよね、これでは。どうでしょうか。 ◎市長(押川修一郎君) 議員のおっしゃるのも十分理解はいたしますけれども、私たちといたしましてももう繰り返しますけれども、今の病院の近くに病院の建設地ということで説明をしておりますので、御理解をいただきたいというふうに思っております。 ◆7番(橋口登志郎君) 同じように水がつかるところかもしれないけれどもここに決めたからこれで進むというふうな感じに受け取っておきます。 鑑定評価のことも話題になりました。 ここで確認をします。 鑑定評価の予算を議会決議したら、議員は鑑定評価した場所を購入することを認めたということになるんですか。 ◎市長(押川修一郎君) 議会におきましては、新病院の建設予定地をお示しした上でその場所の鑑定評価等の予算を計上させていただいておりますので、そのように認識をさせていただいております。 ◆7番(橋口登志郎君) そのように認識をしている、それは余りに私はひきょうだと思いますよ。議事録を読んでください。ボウリング場跡地は高いんじゃないか、予算オーバーするんじゃないか、赤池と比較してくださいと議員が言ったら、鑑定していませんからわかりません、鑑定させてください、鑑定させてくださいとだけ。それでは話が進まないから、比較するためにも、鑑定予算を認めました。決してあの土地を認めたわけじゃありません。比較できないから鑑定させてくれ、土地の価格に間違いがあるからいけないから鑑定させてほしいと言われました。どう思われますか。 ◎市長(押川修一郎君) 適正な価格を算定することによって必要な手続をすることということは今、我々にとっては大事なことだろうと思っておりますので、やはり説明ができるためには鑑定ということで進めておるところであります。
    ◆7番(橋口登志郎君) 何か答えが質問と違うようなんですけれど、次いきます。 市長は報告会でも、また新聞でも、鑑定評価の結果を重要視すると言っています。10月25日の救急医療特別委員会でこう言っています。医療センターの先生方と運営について今からどういった運営をしていくかということを十分踏まえながら新病院に向かってほしい、センターの先生と話をされ、理解されたかという私の質問に、鑑定結果が我々が考えているものと違えば再度報告の中でいろいろ議論をしていく、先生方もそこらあたりは十分理解していただいていると認識していると答えています。 また、行政が赤字の部分をやるのは市民の理解を得にくいと市長は言っています。これは本当もっともな意見ですよ、まともな意見ですよ。朝日新聞にも、高額なら再検討と報道されています。岩切議員も質問しましたが、市長が考えている鑑定価格のラインというのは幾らなんですか。 ◎市長(押川修一郎君) これまでも答弁をさせていただいておりますが、鑑定評価等の結果を踏まえて、金額だけではなくて総合的に判断をしていくということで考えておるところであります。 ◆7番(橋口登志郎君) 総合的に判断するのはもうだめですよ、やっぱり。金額だけで判断できます。市長は議会でも市民報告会でも、もう最大限の予算を41億7,000万円と言い続けています。ならば、そこから逆算してすれば土地や営業保証金、解体費に使えるお金は出てくるはずですよ。41億7,000万円から建築費、これは平均建築単価が出ています。これは皆さん知っていると思います。それを引いて医療機器代を引いて外構費を引く。大ざっぱですけれど、それではっきりした土地に使える目安ができるはずです。 市民報告会で鑑定評価を重要視すると言いながら総合的に判断するという考えは、私は通用しないと思います。 もう一度聞きます。限度は幾らですか。 ◎市長(押川修一郎君) 先ほども答弁をいたしましたが、鑑定評価の結果を踏まえて、金額だけではなく、総合的に判断をしたいと考えております。何回も言いますように、金額は41億7,000万円を現状の中では考えているということであります。 ◆7番(橋口登志郎君) きのうもそうだったからきょうも多分だろうなと思っていましたけれど、何か言葉は悪いですけれど、後出しじゃんけん。鑑定評価が出たらそれはオーケーですよというようなのを持ち出すような気がします。それは市長、報告会にいた市民や議会、そして医療センターの先生方を裏切る、愚弄することになると思います。私は非常に残念です。そこは考えてください。 よく市長、これは副市長もよく言うんですけれども、赤池の経費のことで取りつけ道路、アクセス道路整備費が高額になると言っていますけれども、これはどういう道路を考えて、また幾らかかると考えているのか伺います。 ◎市長(押川修一郎君) 郊外の別の場所であれば道路改良などの附帯工事が必要になります。相当の経費が発生すると考えております。これらの費用は市単独で負担することから、現予定地を選定した理由の一つということで説明をしておるところであります。 ◆7番(橋口登志郎君) ですから、正確な金額、その相当な金額というのは幾らか伺います。 ◎市長(押川修一郎君) これは今、試算をしておりませんからわかりませんけれども、考え方によると、今の場所よりは道路とか排水とか、いろんなものを考えるとかなりの金額が来るというふうに想定をしております。 ◆7番(橋口登志郎君) なかなか金額は言えませんね。技術職の職員さんがいらっしゃいます。積算すればすぐわかりますよ。そしたらさっき言ったように、ここのボウリング場でも同じことが言えるんですよ、持ち上げたら。なぜその積算をしてくれないんでしょうか。 ◎市長(押川修一郎君) 市の方針といたしましては、あくまでもボウリング場及びその周辺といたしておりますので、ほかの地区での試算は現在考えておりません。 ◆7番(橋口登志郎君) 先ほど答えで市で単独で負担する、だからだめだと言われましたけれど、私はそれのどこがいけないのかわかりません。市民の安心・安全だけじゃなくて1市5町1村の10万5,000人の安心・安全のためですよ。ちゃんと説明すれば喜んで私や市民は認めます。最初にお金の面でボウリング場と赤池をちゃんとしてください、比較してください。市民はそれを望んでいます。市長。これは何度言ってもあれでしょうけれど、比較を望んでいます。お願いします。 次にいきます。 東日本大震災は確かに津波被害でした。阪神淡路大震災は火災、建物倒壊の災害でした。まちなかに込み入ったところに災害拠点病院をつくってしまうと、地震による建物の倒壊、液状化による道路の陥没、電信柱等の倒壊、そして火災などで被災者を運ぶこともできず、せっかくの災害拠点病院なのに孤立してしまいます。力を発揮できないと考えますがどうお考えでしょうか。 ◎市長(押川修一郎君) 建設場所につきましては、もう何回も申し上げておりますが、これまで議論やさまざまな意見等を総合的に判断をして市としての方針を決定しておりますので、御理解をいただきたいと思います。 ◆7番(橋口登志郎君) 理解できません。議論にならないです。 私は阪神淡路大震災のときにボランティアで神戸に行きました。それはもう大変なありさまでした。特にまちなか、繁華街は足の踏み入れる場所がないような状況でした。 災害にまちなかは脆弱です。災害拠点病院をまちなかにつくるのは、はっきり言って無理だと私は言っておきます。民間クリニックだったら僕はまちなかがいいと思います。すぐ行けますから。でしょうが、災害拠点病院、二次救急拠点病院という役目を考えたら、まちなかはだめです。特に救急車等の搬送を考えなくちゃいけません。混雑しない広い道路がある郊外が私は望ましい。そういう意味で、インター近くの赤池がよりベターと考えています。二次救急医療病院という役目で考えると、医療センターは宮崎市郡医師会病院、宮崎大学病院との連携が望まれます。それはどう考えておられるんでしょうか。 ◎市長(押川修一郎君) 現在の予定地におきましてもほかの病院との連携は、私は十分にできるというふうに認識をしております。 ◆7番(橋口登志郎君) 通常のときだったら連携は可能かもしれませんけれども、災害時は知りませんよ、大変ですよ。赤池のほうが私はやっぱりはるかに連携しやすいです。219号という新しくできた道があり、高鍋町、新富町、木城町、そして国富町、綾町からのアクセスもよく、何より東九州自動車道があります。災害時の病病連携のかなめになります。どう考えても、まちなかの狭い土地にする理由が私は見つかりません。 再度財政面です。 昨日、岩切議員の質問にあった庁議の話ですが、決まっていた場所が変更になったとき、庁議の出席者からは意見は出なかったんでしょうか。もともと決まっていた場所から変更になり、財政面で心配する職員はいなかったんでしょうか、伺います。 ◎市長(押川修一郎君) 本年4月に開催しました庁議につきましては、それまで基本計画における所在地を中心市街地及びその周辺としておりましたが、妻地区(現医療センター周辺)とさらに具体的に表記することにつきましての提案を行い、これを了承することで決定をしたところであります。 ◆7番(橋口登志郎君) 議論の過程を聞いています。スムーズに了承したのでしょうか。 ◎市長(押川修一郎君) はい、そのとおりだと思います。 ◆7番(橋口登志郎君) もう一つ聞きます。庁内会議、庁議じゃないですよ、庁内会議を行ったと昨日言われました。赤池にという話は庁内会議で決まったんじゃないですか。もうこれは課長会と言っているかもしれませんけれど、どうですか。 ◎市長(押川修一郎君) 庁内会議だと思います。 ◆7番(橋口登志郎君) 庁内会議で赤池にしたいと市長も、そしてそこにいた課長の皆さんも決めたということを確認しておきます。庁議はいつ行ったか確認します。 ◎市長(押川修一郎君) 訂正いたします。昨年11月21日に開催いたしました第12回の庁内会議におきまして、建設場所は中心市街地及びその周辺ということで決めております。訂正させていただきます。 ◆7番(橋口登志郎君) 11月は確かにそうだと思います。私も私なりにいろいろ調べました。その前に、いろいろなことを考えながら赤池がいいというふうに決まったと私は聞いています。それを言っております。 続けます。庁議はいつ行ったか確認いたします。 ◎市長(押川修一郎君) 本年4月8日の庁議におきまして、建設場所は妻地区(現西都児湯医療センター周辺)とすることで決定をいたしております。 ◆7番(橋口登志郎君) 決定した庁議が4月8日、その前、3月にもやっていますけれども、このメンバーは大分入れかわったんじゃないですか。 ◎市長(押川修一郎君) 4月8日の庁議におきまして、本年度の体制で開催をしたということであります。 ◆7番(橋口登志郎君) 改めてメンバーに入った皆さんの戸惑いが目に浮かぶようです。 私は、西都市の財政を一番考えなくてはいけない職員の皆さんだから、きっと議論をしたんだろうと考えたいです。本当に突然このような重大な決定に直面した新人、新しく入った庁議の皆さんは面食らったと思います。 収支のことをもう一度伺います。 このことについては医療センター側も承諾して、変更には応じていますよ。でも、私は未来の西都市の財政を考える立場の議員として、その経過を確認します。それは病床の件です。昨年8月の特別委員会で、地域医療構想調整会議の内容が報告されました。そこにはこう書いてあります。西都児湯医療圏で過剰とされる急性期病棟を減らして50床とし、不足している回復期の病床として、新たに包括ケア35床を設けます。また、11月28日の特別委員会で、医療センターの経営の見通しという項目で、現在、脳神経外科は患者が多く、入院稼働率はほぼ満床に近い上、整形外科が加わりました、新病院ができ、許可病床数91床が有効に利用できれば経営改善につながる、しかし、人口減少が続けば急性期だけで安定した経営を継続できるか不安だったので病棟再編を検討した結果、リハビリを強化し、収益性の向上が見込める地域包括ケアの導入を計画したと報告を受けました。収支が上向く内容ですから、私はもちろん賛成いたしました。 今年の3月だと思いますが、先ほど言いました修正案が出ました。この経過について伺います。 ◎地域医療対策室長(高橋英夫君) 病床機能の変更につきましては、今年1月から3月にかけまして、計4回にわたる市、地元医師会、医療センターとの3者協議で議論を踏まえ、3月18日に開催されました平成30年度第2回西都児湯二次医療圏地域医療構想調整会議におきまして、急性期病床50床、地域包括ケア病床35床、緩和ケア病床6床を、急性期病床85床、緩和ケア病床6床に変更するとの提案が医療センターからあり、了承されたところであります。 ◆7番(橋口登志郎君) 確認です。医療センター側から言ったのでしょうか。 ◎市長(押川修一郎君) そのように認識をしております。 ◆7番(橋口登志郎君) 市から申し出たのではないでしょうか。 ◎市長(押川修一郎君) そのようなことはございません。 ◆7番(橋口登志郎君) なぜ採算性が悪くなるようなことを医療センターは言ったのだと思われますか。 ◎市長(押川修一郎君) 3者協議の中でさまざまな意見を踏まえ、判断されたものだと考えております。 ◆7番(橋口登志郎君) なぜ市長は反対しなかったのですか。西都市の将来の財政を考えたら、また医療センター、これは市立病院ですよ、の収支を考えたら、市長として緩和ケアは残してくれよと反対してしかるべきだと思います。 今年10月24日、特別委員会で地方独立行政法人筑後市立病院に行政調査に行きました。もちろん視察目的はヘリポートでしたけれども、筑後市立病院に地域包括ケア病棟のことがあったので、私は質問しました。これはどういった意識を持ってつくったんですかと聞いたところ、先生は、どうしても田舎であるので救急医療をどんどんできるかといったらそうでもない、減るかもしれないということですね。ケアミックス型で維持していくのがいいんじゃないかとして設定したそうです。医師会のほうからは、公的病院が何で地域包括をやるんだ、急性期をやっておけばいいんだと言われたんですが、病院運営・経営面からどうしても地域包括ケアをやったほうがいいと取り組んだようです。もちろん数は減らしたようですけれど。 私は正しい判断だと思います。市長、どうですか。 ◎市長(押川修一郎君) 各医療機関が連携して、医療圏内で医療完結ができる体制づくりを整えることが地域医療の充実を図る上でいいというふうに考えておるところであります。 ◆7番(橋口登志郎君) 官と民があって官は何をやるか。それは民がなかなか採算的にできないことを市民のためにやるというのは非常によくわかります。ですが、ある程度の赤字は見込んで緩和を行うことが多いです。ですが、やはり将来の30年を考えたら、そこらあたりはもう一歩踏み込んで市長は協議をしてほしかった。話をしてほしかった。地域包括ケアがあれば黒字化になるという試算があったでしょう、知っているとおり。それがなくなるわけですよ。だから、どうやって黒字化しようと今一生懸命考えているはずです。 私は市民活動として救急医療に携わってきました。もちろんつらいとき、そして10万5,000人のうちの5万6,000人という署名が集まったようなうれしいときもありました。また、いろいろありましたから、曲解されて非難されたこともありました。ですが、一貫して西都児湯に二次救急拠点病院は必要だと言い続け、行動してきました。 市長、本来なら、新たな救急医療の展開が期待できる新病院建設は僕、もろ手を挙げて賛成したいですよ。そんな私がなぜこんな質問をしなきゃいけないか、私は自分自身が非常に悲しいです。新病院を期待する市民に内情、詳しいことを隠した上で新しい病院欲しいでしょうと言ったら、みんな欲しいと言いますよ、当たり前です。ですが、私は疑念があります。 もう一度整理します。 1つ、庁内会議、庁議で決定したことをある日突然変えてしまったこと、2つ、病院を設計、建築、運営するセンターの先生方と合意していないこと、3つ、パブリックコメントをやらず、情報を隠し、市民の健全な判断を妨げたこと、4つ、未来の西都の財政を考えていないこと、5つ、救急拠点病院、二次救急医療拠点病院という役目を理解していないこと、6つ、浸水危険は赤池だけではなく、ボウリング場近くにもあるということ、これらを知って、それでもあの場所に新病院が欲しいですかと聞いたら、もちろん賛成する方は何人かいると思います。でも、もろ手を挙げて今までのように賛成と言わないと私は思います。 情報はなるだけ透明性を持って議論に臨んでください。そうすれば市民みんな考えるはずです。足を引っ張ろうなんて市民は私、いないと信じます。この疑念が払拭されないまま進んでいくとどうなるか。市長、想像してください。未来です。それもちょっと先の未来です。もしこのままセンターの合意がなく、無理やり推し進めたらどうなると考えますか、市長。 ◎市長(押川修一郎君) 今後も理解が得られるように努めてまいりたいと、そのように考えております。 ◆7番(橋口登志郎君) 土地を買った後はセンターに任せるといつも言われています。センターが予算が足りません、このままじゃ設計も建築もできませんと言われたらどうされますか。 ◎市長(押川修一郎君) 設計や工事等につきましては、医療センターがその業務を担うことになりますが、事業全体の推進は法人の設置者であります市も協力していくということで考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ◆7番(橋口登志郎君) 今の言葉は41億7,000万円を変えるかもしれないということを裏づけしての言葉ですよ。気をつけてください。 私は長年救急医療に携わってきました。濱砂先生は脳外科ですね、皆さん知っていると思います。私は西都の救急医療の恩人だと思っています。たった一人で守ってくれました。また、今の院長の理事長の長田先生、宮崎大学との強いパイプを持っています。その連携のもとに常勤の先生、そして非常勤の優秀な先生方をセンターに送ってくれています。市長はどう評価されますでしょうか。 ◎市長(押川修一郎君) 先生方に対しましては、専門性の高い医療の提供や救急医療に従事していただき、西都市の地域医療に大きく貢献していただいているものというふうに考えております。 ◆7番(橋口登志郎君) 敬意を持っておつき合いをお願いしたいと私は思います。 私が最も危惧するのは、医療人材の喪失です。思い出してください。今まで救急病院の危機は全てそれが原因です。医者がいなくなったのが原因です。人材こそ医療の中で最も大切な要素です。それを失ってしまったら、考えたくないですけれど、もしも失ったらどうされるおつもりですか。 ◎市長(押川修一郎君) 私は先生方に対しましては日ごろから敬意を抱いておるところであります。そのようなことがないようにこれからも努めてまいりたいと思っております。 ◆7番(橋口登志郎君) 今の言葉を受けとめておきたいと思います。敬意を持ってください。あの先生方に感謝の気持ちを市としては持ちましょう。その先生方のやはり意見をしっかり聞いて、新しい病院に進んでいきたいと思います。 昨日の質問で用地決定の権限は市長にあると言われましたよね。権限があれば責任もあります。用地決定に伴って生じた損失の責任も市長にあるということです。とても大事な判断を市長は任されています。9月議会でも言いましたけれども、私は今なら市長はまだ間に合います。医療センターの先生と意見を交わして、医師会の皆さんと話をして、西都市民1市5町1村10万5,000人の安心・安全を将来にわたって守る計画をつくってください。それが三位一体です。そして、三位で合意をしてその内容を包み隠さず、透明性を持って市民に公表してください。そして、市民の大多数の理解と協力のもとに新病院に向かう、これが私は理想だと思っております。それは市長、市長の気持ち、ここ一つで私は可能です。医師会だって新しい病院をつくりたいと言っています。これはもう私ははっきり言います。思っているんですよ。市長、よき決断をしてください。本当にお願いします。それを願って私の質問の全てを終了します。ありがとうございました。 ○議長(中武邦美君) 暫時休憩いたします。                          午後0時08分 休憩                          午後1時12分 開議 ○議長(中武邦美君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 次に、12番黒木吉彦君の発言を許します。 ◆12番(黒木吉彦君) (登壇)皆さんこんにちは。本日最後の質問者となりました令和の会の黒木吉彦でございます。 今期定例会の一般質問を通告書に従い質問させていただきますので、市当局の明快な答弁をよろしくお願いいたします。 最初に、1番目、農業行政についての1点目は、人・農地プランの実質化に向けての状況についてであります。 人・農地プランは地域農業の将来像をみずからで考えてもらうものですが、本市の人・農地プランに取り組んでいる地域はどの程度あるのか、また、人・農地プラン実質化に向けた推進活動はどのような内容なのか、市長にお伺いいたします。 次に、人・農地プランの実質化については、6月の議会で農業委員会会長に決意と今後の取り組みについてお伺いしましたが、農地中間管理事業法の改定により、人・農地プランの実質化に向けて地域の話し合いに積極的に参加し中心的な役割を果たすことが求められているようです。現在の取り組みについて農業委員会会長にお伺いいたします。 次に、2点目は、農地利用最適化への活動についてであります。 農業委員会は体制を新たにして2年が過ぎました。これまで地域に根差して集積・集約化の調整や耕作放棄地の解消など多岐にわたって役割を求められていますが、農地利用最適化の推進はどのような活動がなされているのか、実績並びに今後の取り組みについて農業委員会会長にお伺いいたします。 次、3点目は、地域物産の活用やブランド化についてであります。 地域物産の活用やブランド化は地域特性を生かした商品づくりやまちづくりで地域ブランド化を確立することにより地域の活性化を図ろうとする取り組みであります。農業行政においても、地域農産物の活用やブランド化は、地域の競争力をつけていくためにも地元地域の産業資源を活用し、商品やサービスの開発、販路開拓に取り組むべきと考えます。 このような取り組みについてどのように推進されているのかお伺いをいたします。 また、ふるさと納税の返礼品で地域農産物がどれだけ使われているか、作物ごとお伺いいたします。 次に、4点目はスマート農業についてであります。 スマート農業とは、ロボットやICT等の先端技術を活用した農業で、農業の魅力を高め、新しい担い手を呼び込むことが期待されています。国では、農業新技術の現場実装推進プログラムを策定し、新技術の現場実装を強力に進めていくとの方針ですが、本市において、スマート農業に対してどう捉えて展開を図られるか伺います。 次、5点目は、情報通信技術(ICT)の活用についてであります。 これまで情報通信技術の活用は教育分野、医療分野、福祉関係分野などが主でしたが、現在は農業分野においても活用されるようになってきました。調べてみますと、本市においても、JA西都の燃料タンクの燃料の管理システムや、ピーマン農家の作物管理など、情報通信技術の活用がなされているようです。これから情報通信技術の導入によって大きく農業情勢が変わりつつあるのではないかと感じているところであります。 先ほど、地域農業の将来像をみずから考えてもらう人・農地プランの実質化の取り組みについて質問しましたが、行政においても、このような新しい動きを守り立てて地域農業の活性化につなげていく取り組みも必要と思っていますが、市長の見解をお伺いします。 次に、2番目になります。 都於郡城跡ガイダンスセンターについてであります。 この件は6月定例会でも質問していますが、その後の進捗状況をお伺いします。 また、計画の見直しの検討がなされていると聞きましたが、見直し案の概要と見直し理由をお伺いいたします。 次、3番目は中学校統合についてであります。 昨日の北岡議員と重複するところがあるかもしれませんが、通告をしていましたので御了承願いたいと思います。 まず、この西都市中学校の統合は市長が設置した西都人会議で提言を受けて教育委員会で検討がなされていると認識をします。現在、西都市中学校の適正規模に関するアンケート調査がなされていると聞いております。 そこで1点目は、西都人会議での提言内容は、市内中学校の統合の推進ということで、その具体的手法は市内中学校を1校に統合という内容ですが、教育委員会ではどのような検討がなされているか、経過を含めてお伺いいたします。 2点目は、中学校の適正規模に関し国が定めている基準はどのようなものなのか、またその基準から市内中学校は適正規模の中学校なのか、現状をお伺いいたします。 3点目は、市内中学校の現状を踏まえ、早急に適正規模の中学にすべきと思いますが、今後の進め方について伺います。 次に、4番目は、国文祭・芸文祭みやざき2020の取り組みについてであります。 国文祭・芸文祭みやざき2020の正式名称は「第35回国民文化祭・みやざき2020 第20回全国障害者芸術・文化祭みやざき大会」で、来年10月17日から12月6日まで開催されるようですが、主催者は文化庁、厚生労働省、宮崎県や関係委員会と市町村も連ねているようですが、開催に当たって、本市はどのような取り組みを計画されているかお伺いいたします。 以上で壇上からの質問を終わります。(降壇) ◎市長(押川修一郎君) (登壇)黒木吉彦議員の御質問にお答えします。 まず、農業行政についてのうち、人・農地プランの実質化の状況についてであります。 人・農地プランの実質化については、今年6月に国において法案が成立し、今後の推進計画、工程表等を提出したところでありますが、本市における実質化すべき既存の人・農地プランは50地区となっております。また、実質化に向けた推進活動については、農業委員会やJA、県の関係各機関と連携し、役割を明確にしながら、実効性の高いプラン作成を進めていきたいと考えております。 次に、地域物産の活用やブランド化についてであります。 まず、地域の産業資源を活用した商品やサービスの開発、販路開拓の取り組みにつきましては、西都の「食」開発・研究推進協議会による西都産農産物を利用した新たな料理や加工品の研究・開発や、西都市物産・観光交流協議会による大消費地を中心とした販路拡大及び広報宣伝活動などに取り組んでおります。 また、西都市6次産業化推進事業補助金の中に、商品開発等事業や地域特産品開発事業を設け、地域資源を生かした商品開発や販路拡大に向けた取り組みを支援しております。 今後、さらに激しさを増すことが予想される産地間競争を勝ち抜いていくためには、GAP取得の推進など、安全・安心で信頼される産地づくりに努め、安定した生産体制を整備するとともに、地域資源を活用した特徴ある商品づくりや、産地PRによる西都産農畜産物の販路拡大が必要であります。 また、肉や野菜などの魅力ある西都産農畜産物を生かして、西都市に人を呼び込めるようなイベントを企画していきたいと考えております。 次に、ふるさと納税の返礼品につきましては、平成30年度における約6万4,000件の寄附のうち、6割近くが返礼品に西都産牛肉を選ばれております。また、約2割は西都産野菜や果物を選ばれており、その内訳としましては、マンゴーが4割、ブドウとミカンがそれぞれ2割ずつ、スイートコーンが1割弱となっております。 次に、スマート農業についてであります。 少子高齢化が進行する中、農業分野におきましても、農業就業人口の減少や農業従事者の高齢化が進み、人手不足が深刻な状況になりつつあります。 このような中、生産性の向上や農作業の効率化、省力化に向けて、ロボットやICT、AIなどを活用したスマート農業が推進されております。 今年、国が策定しました農業新技術の現場実装推進プログラムは、農業現場への新技術の実装を加速化し、農業経営の改善を実現することを目的として、農業経営の将来像を提示しながら、新技術開発等の現状や課題を整理し、新技術を現場に実装するために推進すべき施策や取り組みを示したものであります。本市におきましても担い手不足が進行しているため、スマート農業の推進により産地間競争を勝ち抜く強い農業づくりを進めることが不可欠であると感じでいるところであります。 国や県におきましては、新技術導入に対する補助制度が整備され、本市でも、本年度から新農業戦略事業によりドローンなどの機械導入や新技術に関する研修などの支援を始めたところであります。 今後も新技術などに関する情報を収集し、各種補助制度を活用しながら、品目や現場に即した新技術の導入が図られるよう努めてまいります。 次に、情報通信技術の活用についてであります。 JA西都が設置する燃料タンクの管理システムは、ハウス内加温の燃料となる重油の使用状況について情報通信技術を使い一斉に把握することで、燃料切れなどのリスクを軽減できるものと期待をしております。 また、穂北・妻地区の若い農家のグループにおいては、ハウス内に環境制御装置を設置して栽培環境を最適化することで収量増大を図っており、その情報を通信技術を活用してグループ内で共有することで、グループ全体の栽培技術の向上を図っております。この環境制御装置の導入に当たりましては市及び県補助金で支援をしているところであります。 このような情報通信技術を活用することは、生産の効率化、農作業の省力化、農産物の品質向上につながり、農業所得の向上にもつながることになりますので、導入を進めてまいりたいと考えております。 以上であります。(降壇) ◎教育長(川井田和人君) (登壇)黒木吉彦議員の御質問にお答えいたします。 都於郡城跡ガイダンスセンターの進捗状況につきましては、当初予定していた国庫補助金の活用ができなかったことや特別展示室の運用が難しいことなどから、施設規模を縮小して整備することを余儀なくされました。このため、都於郡城跡ガイダンスセンター建設検討委員会におきまして、規模を縮小することや構造を木造とすることなどへの了解を得ながら、社会教育施設としての整備検討を進めてまいりましたが、地域からは農産物の展示販売や自転車周遊の拠点施設として横断的に活用できるようにしてほしいとの要望も出ていたところであります。 このことから、改めて施設機能や建設コスト、整備時期等について、都於郡城跡駐車場に施設を建設するパターンと神楽酒造株式会社の施設アグリ館を活用するパターンについて、それぞれのメリットやデメリットの整理・検討を行った結果、最終的にアグリ館を活用することで、経費削減が図られ、また、地域の要望についてもある程度受け入れることが可能であるとの判断をしまして、今年の7月に建設検討委員会に提案をさせていただきました。 当初の施設建設から大きく方向転換する形となるため、建設検討委員会の中でもさまざまな意見が出ました。また、8月に都於郡地区館で開催されました協働の地域づくり懇談会におきましても、アグリ館が都於郡城跡から離れていることなどから反対意見もありました。このため、再度10月に建設検討委員会を開催させていただき、地域づくり懇談会での意見等を踏まえた上で、アグリ館を活用した整備計画について協議・検討をさせていただいた結果、最終的にはアグリ館を活用することが現状における最善策であるとの判断をいただき、今後、アグリ館の活用内容や整備内容について検討を行っていくことが決まったところであります。 次に、見直し案の概要についてでありますが、施設の都於郡城跡、伊東マンショ、ナウマン象の3つのコンセプトや機能については変更ありませんが、アグリ館を活用することで地域が要望されている物販等も可能になると考えています。 見直しの理由につきましては、都於郡城跡に新たに施設を建設する場合、のり面整備が途中である現状において国からの施設整備補助金の活用が難しく、現在、施設を建設しようとする場合、建設費を全て市費で賄うことになります。また、都於郡城跡ののり面整備が終わってからの建設となりますとまだ10年以上先となります。そのほかに社会教育施設では、収益事業となる農産物の販売ができないという問題があります。民間施設でありますアグリ館を活用することで、市の財政負担を減らし、地域が求める農産物等の販売も可能となること、また都於郡城跡周辺への施設建設が困難な中において早期の整備が可能であること等が見直しの理由となります。 次に、中学校統合についてお答えします。 まず、1点目の西都人会議からの提言、市内中学校の統合の推進に対する教育委員会の検討状況でありますが、本年7月に地域づくり協議会会長、西都市立小中学校長、同PTA会長などで組織する西都市学校再編調査検討委員会を設置し、協議検討を始めたところであり、同調査検討委員会の専門部会である西都市中学校適正規模等研究部会において2回の協議並びに鹿児島県さつま町及び串間市への先進地研修を行ったところであります。 また、11月には西都市立小中学校及び市内未就学児の全保護者並びに無作為抽出した市民1,000人に対し、西都市中学校の適正規模に関するアンケート調査票を送付し、現在、回答の集計作業を行っております。 次に、2点目の国が定める中学校の適正規模の基準及び市内中学校の現状についてでありますが、国が定める中学校の適正規模につきましては、学校教育法施行規則において「12学級以上18学級以下を標準とする。ただし、地域の実態その他により特別の事情のあるときは、この限りでない」と規定されております。なお、市内中学校の現状につきましては、妻中学校が12学級であり、かろうじて基準内でありますが、他の5つの中学校におきましては、1学年1学級の規模であり、大きく基準を下回っております。 次に、3点目の今後の検討の進め方でありますが、西都市中学校適正規模等研究部会において、先進地視察の報告やアンケート調査分析などを行い、調査検討委員会での協議を経て、生徒にとって良好な教育環境はどうあるべきかについて教育委員会の意見を取りまとめ、市長に報告することとしております。 次に、国文祭・芸文祭みやざき2020の取り組みについてでありますが、本市では、市長を会長とする第35回国民文化祭、第20回全国障害者芸術・文化祭西都市実行委員会を組織しており、本年度の総会において3つの事業を実施することが決定されております。 まず、西都市の既存の西都市総合文化祭の拡大版として行う西都市総合文化フェスティバル、次に、西都市の神楽をはじめ県内外から招待した神楽の奉納を中心としたイベントである西都「神楽」まつり、最後に、自転車で西都市内の文化財をめぐり、西都の食文化にも触れながら記念撮影を行う日本遺産のまち西都を巡るサイクルフォトラリーの3事業となっております。開催時期は来年の10月17日から11月下旬を予定しております。 以上であります。(降壇) ◎農業委員会会長(壹岐敏秀君) (登壇)黒木吉彦議員の質問にお答えします。 まず、農業行政についてのうち、人・農地プランの実質化の状況についての1点目、現在の取り組みについてであります。 農地中間管理事業法の改正では、地域での話し合いを深めて実効性の高い充実した人・農地プランを策定し、地域の担い手への農地集積・集約化をさらに加速化し、農地利用の最適化を一層円滑に進めていくため、農地所有者、耕作者に対する意向調査や、地域での話し合い活動でのコーディネーターとしての役割等の取り組みがより明確化されましたので、市内全域で各委員が担当地区を戸別訪問により意向調査を実施しました。 地域での話し合い活動につきましては、実質化に向けたプラン策定地域の選定が決まり次第、市と連携を図り取り組んでまいります。 次に、農地利用最適化への活動についての1点目、委員による農地利用の最適化の現在の取り組みについてであります。制度改正により、担い手への農地利用の集積・集約化、遊休農地の発生防止・解消、新規参入の促進が委員の主たる任務と位置づけられました。現在、耕作されている農地を遊休農地化させることなく、農地中間管理機構等を活用して、耕作できる人に集積・集約化していくことで、農地を守り、耕作し活用し続けていくことが重要であることから、農地中間管理事業を活用した利用権設定、毎月の農地パトロールによる遊休農地の解消、指導等に取り組んでおります。 平成30年度の実績は、3条による所有権移転は77件で約24ヘクタール、利用権設定は82件で約29ヘクタール、農業経営基盤強化促進法による所有権移転は63件で約21ヘクタール、利用権設定は513件で約272ヘクタールであります。遊休農地の解消面積は約2ヘクタール、委員のボランティア活動による解消面積は約1ヘクタールあります。 次に、2点目、農地利用の最適化の今後の取り組みについてでありますが、人・農地プランの実質化と農地利用の最適化は関係性が密接であります。農地中間管理事業5年後見直しとあわせて、委員の最適化活動については、農地所有者の意向把握と集落での話し合いに重点化と明確化が図られました。農地所有者の意向把握につきましては、先ほども申しましたが、市内全域の農業者1,207戸を30名の委員が担当地区ごとに戸別訪問により調査し、1,094戸から回収しましたので、今後は利用状況、農業経営の意向、規模の拡縮、農地の売買、貸借の時期、農地中間管理機構の活用等項目ごとに分析・検証し、各委員へフィードバックするとともに、集落等での話し合いの場を活用し、地域の担い手への集積・集約化につなげていきたいと考えております。 以上であります。(降壇) ◆12番(黒木吉彦君) ありがとうございました。 それでは、質問席から若干質問させていただきたいというふうに思います。 まず、人・農地プランの実質化についてでありますが、この人・農地プランは、真に地域社会に根差したもので、つまりその地域に合った具体的かつ実現性の高いプランをつくるということであります。 現在、本市における実質化にすべき既存の人・農地プランは50地区ということでありましたが、このプラン作成の地域は市内50地区というのは、市内一円網羅されていることで理解していいのか、お伺いいたします。 ◎農政課長(伊東功一君) お答えいたします。 人・農地プランの作成地域は50地区でありますが、市内全域を網羅したものではございません。 以上でございます。 ◆12番(黒木吉彦君) それでは、既存の50地区というのは、農地面積ベースにするとどのくらいの面積なのか、何%なのかお伺いします。 ◎農政課長(伊東功一君) お答えいたします。 人・農地プランの作成地域の農地面積は1,762ヘクタール、市内全体が3,950ヘクタールとなっておりますので44.60%を占めていることになります。 以上です。 ◆12番(黒木吉彦君) ありがとうございます。 まだプランができていないという地域が半分以上とあるということで理解しますが、また、既存の50地区はこれから実質化に向けて進められていくと思いますが、人・農地プランの実質化に向けた推進活動は、農業委員会と連携を密にして完全実質化に向けて早期に取り組んでいただきたいというふうに私は思いますけれども、この実質化に向けての市長の見解をお伺いいたします。 ◎市長(押川修一郎君) 人・農地プランの実質化につきましては、法案成立以降、実質化に向けた工程表を国に提出しており、次年度末までには全ての実質化を完了することとなっております。 この実質化につきましては、農業委員や農地利用最適化推進委員の協力なくしては実現不可能でありますので、農業委員会と連携を密にしながら取り組んでまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ◆12番(黒木吉彦君) わかりました。 次年度の年度末までに実質化を完了するということでありますので、よろしくお願いをしたいというふうに思います。 これまで人・農地プランの実質化はなかなか進まないという状況でありました。農業委員会の皆様には、本当に農政課とともに連携を密にしていただいて、実質化を完了していただきたいなというふうに思っております。 それでは次に、地域物産を活用してのイベントについてですが、現在、秋にふるさと産業まつりが開催されております。毎年大盛況で、多くの市内外の方々が来場されており、西都市の農畜産物のPRができているのではないかなというふうに喜んでいるところであります。しかし、ただ残念なのは、本市の特産品でありますマンゴーやスイートコーンの販売が時期的にできないということがあります。 そこで、イベントの開催を思い切ってマンゴーやスイートコーンの収穫時期に開催はできないか、お考えを伺います。 ◎農政課長(伊東功一君) お答えいたします。 さいとふるさと産業まつりにつきましては、西都原イベント広場において10月27日に開催し、市内外から多くの方に来ていただいたところであります。 ただ、この時期では、本市の特産物であるマンゴーなどのPR販売ができないところであります。さらなる農産物のPRを図るためにも、議員の御提案のあったマンゴーやスイートコーンの収穫最盛期での開催につきまして、そのあり方も含めて産業まつり実行委員会で協議してまいります。 以上でございます。 ◆12番(黒木吉彦君) ありがとうございます。ぜひともこの春先に、そういったイベントをすると西都の農畜産物はPRができるのではないかなというふうに思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。 それでは、檀上で答弁いただきましたが、今年度から始められました新農業戦略事業の事業内容をお伺いいたします。 ◎農政課長(伊東功一君) お答えいたします。 新農業戦略事業におきましては、魅力ある農業の基盤整備や新しい農業戦略の構築を図るため、認定農業者や後継者等が行う生産、出荷、加工、販売等の技術向上や効率化、新品目の導入を目的とした3つの対象事業を設け補助を行っております。 まず、環境整備事業につきましては、資材等の購入や施設の設置、機械の導入に対して上限を50万円とし、補助対象経費の2分の1以内を補助するものであります。ただし、新技術、新品目の導入に関するものにつきましては上限を100万円としております。 次に、研修事業につきましては、農業に関する研究を目的とした研修の実施及び受講等に対して上限を20万円とし、補助対象経費の2分の1以内を補助するものであります。 最後に、親元就農等育成支援事業につきましては、後継者等が行う資機材導入に対して上限を20万円とし、補助対象経費の2分の1以内、JAトレーニングセンターでの実践研修の受講等に対して10アール当たり5万円を限度として補助するものであります。 以上であります。 ◆12番(黒木吉彦君) ありがとうございます。詳しく説明していただきました。 今年度の実績についてお伺いいたします。 ◎農政課長(伊東功一君) お答えいたします。 これまでの補助対象件数と、補助金額につきましては、環境整備事業が14件828万7,000円。研修事業が2件37万8,000円、親元就農等育成支援事業が8件102万1,918円となっております。 以上であります。 ◆12番(黒木吉彦君) わかりました。 それでは、スマート農業、今推進をしていくということで言われておりますけれども、これはスマート農業に関して、サポート体制や相談窓口はあるのか、お伺いいたします。 ◎農政課長(伊東功一君) お答えいたします。 スマート農業に関する特別の相談窓口はありませんが、県やJAなどの関係機関と連携しながら、生産者の支援に努めてまいります。 以上であります。 ◆12番(黒木吉彦君) ありがとうございます。 本当にスマート農業、画期的な農業に将来なるのかなというふうに私も思っておりますが、それになるにはやっぱり資金が要ります。そのあたり、北岡議員からも言われておりますが、行政の役割として、やっぱり補助を手厚くしていただきたいなというふうに私も思っておりますから、こういった新規導入の際にはしっかりとサポートしていただきたいなというふうに思います。 本市の将来の農業を考えたとき、担い手の減少、高齢化の進行等による労働力不足が深刻な問題で、さらに中山間地域は急速に進んでいきます。このスマート農業は、農業分野においても、生産を飛躍的に発展させる将来の農業スタイルの一つになると思います。また、中山間などの労働力不足の解消や生産性の向上につながると思いますので、今言いましたように行政におきましては、さまざまな角度から研究をしていただき、スマート農業を推進し西都市の農業振興を図っていただきたいと思います。市長の見解をお伺いいたします。 ◎市長(押川修一郎君) 本市におきましても担い手不足が進行しており、作業の効率化による生産性の向上や高度な農業経営、新規就農者への技術の継承などを実現するため、スマート農業を推進しておるところであります。 スマート農業につきましては、特に圃場が小区画、分散、多筆であるなど、条件不利である中山間地域における農地の荒廃や担い手の急激な減少、高齢化などの課題に対する解決手段になり得ると考えているところであります。 今後も国や県による実証結果などを参考に補助制度を活用し、品目や現場に即した新技術の普及に努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◆12番(黒木吉彦君) ありがとうございます。 御存知のように、中産間地域の課題はますます深刻になってきております。その課題解決には、行政なしではなかなか解決ができないというふうに思っております。今後もきめ細かな農業行政を進めてほしいというふうに思いますので、どうかよろしくお願いをいたしたいと思います。 農業委員会におきましては、人・農地プランの実質化、農地利用の最適化への活動内容を詳しく答弁していただきましてありがとうございました。人・農地プランの実質化と農地利用の最適化は本当に密接な関係でありますので、人・農地プランの実質化に向けては、本当にこれからも御尽力をいただければというふうに思いますので、どうかよろしくお願いをいたしたいと思います。 それでは次に移ります。 3番目になっておりましたが中学校統合についてに質問を移らせていただきたいと思います。 まずは国が定める中学校の適正規模は、学校教育法施行規則において12学級以上18学級以下ということですが、現在の西都市内の各中学校の生徒数と学級数についてお伺いいたします。 ◎教育政策課長(江川知成君) 本年5月1日現在の各中学校の生徒数と学級数を申し上げます。 妻中学校が生徒数458名、特別支援を除く学級数が12学級となっています。同じく穂北中学校が93名4学級、都於郡中学校が70名3学級、三納中学校が47名3学級、三財中学校が72名3学級、銀鏡中学校が12名3学級となっています。なお、穂北中学校は通常であれば各学年1学級の3学級となる規模でありますが、市費負担臨時教員を加配したことにより1学級増となっています。 以上であります。 ◆12番(黒木吉彦君) ありがとうございます。 壇上で答弁いただいた、国が定める適正規模に適合しているのは妻中学校だけが12学級ということで辛うじて基準内という現状で確認をしておきます。 それでは、妻中学校以外の中学校で生徒数及び学級数が少ないことから生じるデメリットとして教職員の配置の問題があろうかと思いますが、市内中学校の現状についてお伺いいたします。 ◎教育政策課長(江川知成君) お答えいたします。 教職員の配置につきましては、妻中学校は全ての教科に専門の教職員が配置されていますが、他の中学校におきましては、美術、技術などの教科に専門の教職員の配置がなく、非常勤講師や他の教科の教諭等が授業を担当しております。 また、妻中学校は高校入試に必要な国語、社会、数学、理科、英語の全てに複数の教職員が配置されていますが、他の中学校では1人しか配置されていない教科があり、習熟度別学習など多様な学習指導形態がとりにくい状況にあります。 以上であります。 ◆12番(黒木吉彦君) 習熟度別学習というのはどのようなことなのかお伺いいたします。 ◎教育政策課長(江川知成君) お答えいたします。 習熟度別学習とは、児童・生徒の理解度に合わせてコース別の学習をすることであります。一般的には、基礎・基本を中心に学ぶコースと、発展的な内容まで取り扱うコースに分かれて学習を行います。 以上であります。 ◆12番(黒木吉彦君) わかりました。 妻中学校は理解度に合わせたコース別の学習ができて、ほかの、妻中学以外の中学校はそういう理解度に合わせた学習がとりにくいという状況ですね。はい、理解をいたしました。 それでは次に、市内中学校の部活動数の状況についてお伺いいたします。 ◎教育政策課長(江川知成君) お答えいたします。 部活動数につきましては、妻中学校には文化部が2部及び男子が10部女子が9部の運動部があります。他の中学校では文化部はなく、運動部は妻中学校の次に多い三財中学校でも男子が3部女子が4部であり、妻中学校との差が大きくなっています。なお、これらには部員数が少なく、1校では試合等に出場できない部活動も含まれております。 以上であります。 ◆12番(黒木吉彦君) ありがとうございます。 調べてみますと、男子のほうは軟式野球、女子はバレーボールだけが各中学校に存続しております。サッカー、バスケットなどは限られた中学校でしかできていない状況です。文化部においては、今言われましたように妻中学校しかないという状況でございます。 このような部活動の現状に対して、救済の取り組みは行っておるのかお伺いいたします。 ◎教育政策課長(江川知成君) お答えいたします。 部員数の減少に伴い、単独チームで編成ができない学校につきましては、県中学校体育連盟の規約に基づいて合同でのチーム編成及び大会への参加等が認められております。 以上であります。 ◆12番(黒木吉彦君) ありがとうございます。 それでは次ですが、市内中学校の生徒数の推移についてお伺いします。 ◎教育政策課長(江川知成君) お答えいたします。 市内中学校の生徒数につきましては、国勢調査の数値等をもとに、昨年度推計した結果、令和13年ごろには600名を下回り、令和16年ごろには、平成24年当時の妻中学校1校の生徒数と同程度になる見込みとなっています。 以上であります。 ◆12番(黒木吉彦君) ありがとうございます。 令和13年と言いますとあと10年以上になりますけれど、生徒数は600名を下回るということで、ほぼ現在の妻中学校の規模の学校になると予想されるということでございますが、現在、本市では、国が定める適正規模の中学校は妻中学校1校、以外の中学校は年々生徒数の減少が加速しております。小規模学校のデメリットも拡大しつつある状況でございます。 早急に統合等により、生徒の良好な教育環境を整えてほしいと思っております。市長には、今後の中学校のあり方の方針について一日も早く決断していただき統合に向けて取り組みを進めていただきたいと思いますが、市長の見解をお伺いいたします。 ◎市長(押川修一郎君) 中学校の統合につきましては、先ほどからありますとおり、現在、教育委員会に検討をお願いしておるところであります。その検討結果の報告を受けた後、本市の中学生に対し、よりよい教育環境が提供できるよう判断してまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ◆12番(黒木吉彦君) ありがとうございます。 人口減少の時代でございますから、早く決断をしていただいて、早く統合に向けての取り組みをお願いをしたいというふうに思います。 それでは次にですが、都於郡城跡ガイダンスセンターについてお伺いいたします。 壇上でも答弁していただきましたが、再度お聞きしますが、場所について変更された理由についてお伺いいたします。 ◎社会教育課長(妹尾康弘君) お答えいたします。 場所を変更した理由につきましては、壇上で教育長が申し上げましたとおり、現状での施設建設が困難な中、社会教育施設としての機能に合わせ、地域の要望であります物販や自転車等での周遊拠点として、また焼酎工場の見学も可能な施設といたしまして、総合的な活用が図られ、集客効果が高まると考えまして、提案させていただいたところでございます。 以上です。 ◆12番(黒木吉彦君) わかりました。 次に、これも壇上の答弁では、展示品のコンセプトは都於郡城跡、伊東マンショ、ナウマン象の3つで変更ないということですが、展示品の内容についてはどのように進められているか、お考えをお伺いいたします。 ◎社会教育課長(妹尾康弘君) お答えいたします。 展示品につきましては、過去の検討資料も参考にしながら整理していきたいと考えております。 以上でございます。 ◆12番(黒木吉彦君) ガイダンス機能については備えているのかお考えをお伺いいたします。 ◎社会教育課長(妹尾康弘君) お答えいたします。 資料館といたしまして、都於郡城跡等の文化財を説明するためのパネルや周辺の文化財の案内、西都原ガイダンスセンターなど他の施設へ誘導するための案内板、また携帯端末を活用して文化財の位置や情報が閲覧可能なガイダンス機能の整備を予定しているところでございます。 ◆12番(黒木吉彦君) ありがとうございます。 それでは、物品販売も可能ということで答弁されましたが、アグリ館の対応はどうなのかお伺いをいたします。 ◎社会教育課長(妹尾康弘君) お答えいたします。 アグリ館を運営している神楽酒造株式会社からは、地域が物品販売を行う場合は協力可能というお話をいただいているところであります。 ◆12番(黒木吉彦君) わかりました。 それでは、このアグリ館での都於郡城跡ガイダンスセンターの運営についてはどのように考えられているのかお伺いいたします。 ◎社会教育課長(妹尾康弘君) お答えいたします。 社会教育施設につきましては、管理委託による運営を考えておりますが、より魅力のある施設運営を図るため、指定管理者制度の導入についても検討を行う予定でございます。 なお、物販に関しましては、地域と神楽酒造との間で進めていただきたいと考えておるとこでございます。 ◆12番(黒木吉彦君) わかりました。 それでは次ですが、民間施設の中に公的施設を設置するわけですが、このことは問題ないのかお伺いいたします。 ◎社会教育課長(妹尾康弘君) お答えいたします。 地方公共団体は公の施設を設置するに当たり、必ずしも所有権を取得することまでは必要とされておりません。 賃借権、使用貸借権によって施設を住民に利用させる権原を取得した場合においても当該施設を公の施設とすることができるとされておりますので、問題はないものと考えております。 ◆12番(黒木吉彦君) ありがとうございます。 都於郡城跡ガイダンスセンターについては、建設することで平成29年3月議会で議決をされたところであります。地元都於郡の関係者や住民は大いに喜んでいました。しかし、現在、当初の補助金の活用ができなかったこと等の理由で計画の見直しとなりましたが、今後は建設検討委員会の中でアグリ館の活用内容や整備内容について検討するということです。今後、早期にこの基本計画などを作成してお示しをしていただきたいというふうに思います。 それからあわせて施設運営に関しましてもこれから検討がなされるということですが、施設の管理や物産販売にも対応ができる人材の選考や確保なども十分に検討していただきたいというふうに思います。よりよい施設運営を目指してほしいと思います。 最後に教育長の都於郡城跡ガイダンスセンターの整備に対する決意をお伺いいたします。 ◎教育長(川井田和人君) ガイダンスセンターの整備につきましては十分に整備内容の検討を行いまして、西都市民それから地域住民に納得いただける形で進めていかなければならないというふうに考えております。 検討事項と解決策を早急に整理しまして、地域住民の意見等も参考にしながら、できる限り早い段階で整備に着手できるよう取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆12番(黒木吉彦君) どうぞよろしくお願いをいたします。 きょうは地元都於郡の関係者もおられますけれど、この都於郡城跡ガイダンスセンターについての建設の整備の場所を今のアグリ館に行くのであれば、名前を変更していただきたいというような要望がございましたので、この場をかりて要望させていただきたいと思います。 それでは最後にいたします。4番目の国文祭・芸文祭みやざき2020の取り組みについて伺います。 開催に当たっては、西都市では3つの事業を計画されていることがわかりましたが、それではそれぞれどのような目的と効果を期待して計画がなされているかお伺いいたします。 ◎社会教育課長(妹尾康弘君) お答えいたします。 まず、西都市総合文化フェスティバルについてでございますが、小中学校との連携や障がいのある方の参加を検討することとしておりまして、市民が文化に触れる機会の拡大につながるものと考えております。 次に、西都「神楽」まつりでございますが、西都の神楽と招待神楽が一堂に会するイベントであることから、神楽の類似性あるいは相違点の発見など、伝統文化への関心が高まることを期待しております。 最後に、日本遺産のまち西都を巡るサイクルフォトラリーでございますが、市内の文化財等に触れ、記念撮影を行っていくことから、西都市が歴史のまちであるということを再確認していただき、撮影した写真での情報発信に期待しているところであります。 これら3つの事業は、市民の文化振興意識の高まりに寄与するとともに、西都市を県内外に発信するよい機会になるものと考えておるところでございます。 以上でございます。 ◆12番(黒木吉彦君) ありがとうございます。 期間中は県内至るところで全国レベルのイベントが開催されると思いますので、ぜひ全国レベルの文化に触れるよい機会ではないかと思っております。 同時に、本市に来てもらって経済効果を上げるチャンスでもあるのではないかと思います。ぜひとも研究・検討していただいて、戦略を練っていただいて、本市に来てもらうようなイベントになることを要望いたしまして、質問の全てを終わります。 ○議長(中武邦美君) お諮りいたします。 本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(中武邦美君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれをもって延会することに決しました。 明日は午前10時開議、一般質問を続行いたします。 本日はこれをもって延会いたします。                          午後2時12分 延会...